盟友、母を大舞台へ――。カーリングの2026年ミラノ・コルティナ五輪最終予選日本候補決定戦最終日(14日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)、決勝第3戦は、フォルティウスがSC軽井沢クラブに6―5で勝利。通算成績は3勝2敗となり、世界最終予選(12月、カナダ)の切符を手にした。
サード・小野寺佳歩の目は潤んでいた。自身は北海道銀行(当時)の一員として14年ソチ五輪に出場したものの、同郷(北海道・北見市)の同級生でスキップ・吉村紗也香はまだ五輪の舞台を経験していない。天才スキップとして常呂高(北海道)時代から五輪を目指すも、何度も高い壁にはね返されてきた。その道のりを間近で見てきた小野寺は「吉村紗也香を絶対に五輪へ連れて行きたい。本当にすばらしい選手なので、絶対一緒に行きたい」と強い決意で氷上に立った。
この日の最終決戦は「カーリング筋肉部」で鍛え上げた肉体を生かし、吉村のショットを的確な位置に導いた。第10エンド(E)に吉村が投じた最終投も見事にコントロールし、ナンバー1の石を獲得。今大会は右腕がつるアクシデントもあったが「本当に素直にとてもうれしい。トレーナー陣のケアで全回復した。本当にみなさまのおかげでどうにか最後まで持つことができた」と感謝を口にした。
世界最終予選で上位2チームに入れば、五輪の代表に決まる。ただ、運命を左右する一戦を母は現地で観戦する予定がなく「ミラノに行きたい」と話しているという。「まだまだ技術面でも作戦面でも全ての面で、もっと上がっていかなければ世界では戦えない。もっともっと高みを目指して頑張っていきたい」と小野寺。自慢のスイープで大切な人たちをミラノへ連れて行く。












