セ2位の巨人が29日の阪神戦(甲子園)に4―3で勝利し、連敗を4でストップ。トレイ・キャベッジ外野手(28)の勝ち越し3点適時二塁打が決勝打となった。粗削りな部分がありながらも類いまれな能力の片鱗を見せている来日1年目助っ人に対し、球団OBからは早くも来季を見据えたラブコールが飛び出している。
助っ人の一打で主導権を奪い返した。1―1で迎えた6回一死満塁で打席を迎えたキャベッジは相手の2番手・ドリスの投じた4球目をうまく捉えると、打球は右翼フェンスに直撃。「最低でも犠飛という意識で打席に入って、理想をいえば外野の間を抜けるボールを打とうと思っていました」と自ら振り返る走者一掃の勝ち越し打を放つと、これがV打となった。
阿部監督は「すごく大きい3点でした」と殊勲打を称賛。一方で「(二塁打の)そのあとの走塁がね。勝ったからこそいい反省をしてほしいですね」ともくぎを刺し、三進せず二塁でストップしてしまった怠慢走塁には苦言を呈した。
チームは、この日の勝利で長いトンネルを脱出。ここまで4連敗中と苦しい展開が続いていた阿部巨人だったが、その中で一人気を吐いていたのがキャベッジだった。前カードの広島3連戦(マツダ)では初戦で代打・14号ソロを放つと2、3戦目でも安打を記録し、これで6試合連続安打と好調をキープ。
ただ「打撃と守備の結果がリンクしている選手で、どちらかが乱れるともう片方も崩れてしまう」(首脳陣)と評されるなど、この日の怠慢走塁のようなムラっ気は否めない助っ人であることも確かだ。それでも球団OBからは「キャベッジは来季もチームに残すべき助っ人だ」と契約更新を強く推す声も出ている。
同OBは「今季の巨人を見ていても分かるように、今のチームでは本塁打が打てる数少ない存在。岡本のメジャー挑戦も秒読みな中、長打が見込める選手は一人でも多くいるに越したことはない」と大砲助っ人の魅力を力説。チームスタッフも「キャベッジは良くも悪くも感情の起伏が激しいが、性格自体は至って紳士的で協調性もある男。だからチームの雰囲気が沈んでいる時でも、いい意味で『われ関せず』で活躍できるのも強みの一つ」と長所を明かす。
来日2年目ともなれば、日本球界へのさらなる順応も見込める。豪快なプレーで沸かせる大砲助っ人は、残り試合のみならず来季以降もチームを救う活躍を見せることができるか。












