広島は24日の中日戦(マツダ)に5―4で振り切り、再び4位に浮上した。3回に末包の11号2ランなどで大量5点を挙げ、先発した2年目右腕・常広が6回途中3失点で今季初勝利をマークした。
逆転でのAクラス入りへ一進一退を続ける中、担当コーチたちが総出で〝復調〟に乗り出した選手がいる。この日は出場機会がなく打者としては今季72試合で5番、守備ではチーム最多の先発マスクをかぶる坂倉将吾捕手(27)だ。
昨オフは日本代表の正捕手として活躍し、7試合に出場して打率4割4分4厘で4打点。大会ベストナインにも選出され、9年目の今季はカープでも攻守の中心選手として期待された。しかし、ここまでは2割3分9厘、3本塁打、24打点と長所である打撃でも精彩を欠き、本業の捕手でも絶不調…。特に盗塁阻止率は昨季の3割8分5厘から1割8分5厘まで大幅に落ち込み、送球面の不安を他球団に狙われる事態となっている。
今月はリーグトップの盗塁数の阪神戦では先発を外れ、20日DeNA戦(横浜)では4盗塁を許した。前日23日の中日戦(マツダ)では初回一死一、三塁の場面で二盗の阻止を試みたが、外野への暴投となってしまい、敗れた試合後に「僕が悪い。迷惑をかけている」と責任を背負い込んだ。
首脳陣も坂倉の再生にすぐさま乗り出した。同戦後には石原バッテリーコーチと昨年までの二塁に送球する映像を確認。過去と現在の体の使い方の違いを再確認し、この日の試合前は本番と同様の防具をつけ、打撃以外はひたすら送球の練習に時間を費やした。
そこには石原コーチだけでなく、捕手出身の藤井ヘッドも付きっきり。藤井ヘッドは「投げすぎて(試合で)投げれんようになってもいけない」としながらも「捕球して(球の)握り替えとか、そういう部分。僕が思っているのと石原コーチの感覚と、坂倉本人の感覚と」と送球難の解消に本腰を入れていた。
7、8月の月間打率はともに1割台。守備面の悩みや焦りが打撃にまで暗い影を落としている感も否めない。シーズン最終盤の9月に本来の輝きを取り戻してもらうためにも、新井監督もあらゆる手を尽くしていく。











