終盤の正念場にきて、番長ベイの追撃態勢が大きく揺らいでいる。セ3位のDeNAは21日の広島戦(横浜)に2―5で敗れ、同カード負け越し。2位・巨人とのゲーム差も1・5に広がった。
試合前には次カードの巨人戦(東京ドーム)に登板するとみられていた藤浪晋太郎投手(31)が突如、登録抹消となった。三浦大輔監督(51)は「ケガではなく先発ローテの関係上による抹消」だと説明。「10日間先発する予定がなくなったためで明日以降も一軍に帯同する」という。だが、これでは反攻のために藤浪を緊急補強した意味がない。
不穏な空気が流れる中、試合では一軍再昇格即先発のトレバー・バウアー投手(34)が6回1/3を投げ、2被弾を含む9安打3四球5失点で2桁の10敗目。打線は暫定4番・宮崎敏郎内野手(36)が7回に20球粘って5号2ランを放ったものの、そこから追加点を奪えず。最後はあえなく敗戦を喫した。
一番の敗因はやはり、泥沼の登板7連敗で黒星地獄にハマっているバウアーだろう。4回先頭の小園に左前打とされると、4番・モンテロには高めに浮いた149キロ直球をたたかれ、左翼席ぎりぎりに飛び込む9号2ランで先制点を献上。モンテロの本塁打は9本中6本がDeNA戦で、うち3本をバウアーが打たれている。登板前日の20日も「モンテロには注意しないと」と自ら話していたばかりだった。
さらに7回、投手・高にプロ初安打を献上すると1死からファビアンに15号2ラン。続く小園に三塁打を打たれ、100球に達すると降板となった。
登板前日には「また中4日で投げたい」と前向きに話していたものの、この体たらくではどうしょうもない。バウアー本人は「今日はハードコンタクトが少なかったので自分の投球には納得している」と言うが、負けては何の意味もないはずだ。
三浦監督は「立ち上がりは真っすぐも変化球もキレがよかった。状態はよくなっていると思う」とバウアーを擁護。とはいえ、普通の投手なら10敗すればローテから外されるところだろう。
そのバウアーをはじめ今季の補強は次から次へと裏目に出つつある。
フォードは打率1割5分4厘、打点はわずか1、本塁打はゼロで20日に登録抹消。ビシエドも起爆剤になっているとは言いがたい。その上、登録抹消となった藤浪も10日間使えなくなった。
一方、ファームではこの日の昼、筒香嘉智外野手(33)が西武との二軍戦(横須賀)に出場し、三塁と一塁を守った。終盤のスクランブル態勢を見据えて「チーム全員で戦うため」だと三浦監督は強調している。
22日からは敵地・東京ドームで2位・巨人との直接対決。ここで負け越したら、いよいよ崖っぷちだ。果たして、番長の打つ手は当たるのか。












