オリオールズの菅野智之投手(35)は19日(日本時間20日)に敵地ボストンでのレッドソックス戦に先発し、5回5安打1失点(自責点0)、3三振無四球で勝敗は付かなかった。打者20人に85球で防御率3・97。レッドソックスの吉田正尚外野手(32)は「5番・左翼」で先発出場し、4打数無安打、3三振だった。打率2割3分5厘。試合は延長11回の熱戦をオリオールズが4―3で制した。

 菅野と吉田の注目のメジャー初対決は初回二死一、二塁で実現した。初球は自然と力が入ったのか、94・6マイル(約152キロ)のストレートを外角低めに決めてストライクを先行させると、カウント2―2からの6球目、ストライクゾーンから外角低めへ逃げていく88・1マイル(約142キロ)のスプリットで空振り三振を奪い、無失点で切り抜けた。

 唯一の失点は3回二死二、三塁。打者ストーリーに対し2度プレートを外した。三走ウォンが大きくリードを取ったため、三塁にけん制しようしたが無人。3度目のけん制でアウトにできなかったことで「ディスエンゲージメント違反」が宣告された。ボークで走者が進塁し、先制点を許した。

 2度目の対戦は0―1の4回先頭。2球連続でボールとなったが、菅野の真骨頂はここから。外角いっぱいのスプリットでストライクを奪うと、シンカー、スイーパー、ストレートでファウルを奪い、最後はカウント2―2からの7球目、内角低めの81・2マイル(約131キロ)のスイーパーで空振り三振を奪った。

 チームは5回に3点を奪い逆転に成功。勝利投手の権利を持って降板したが、9回に3―3の同点に追いつかれ今季11勝目はお預けとなった。

 吉田は菅野について「オープン戦であるかな? 交流戦も、いや、全然覚えていないですね」と対戦した記憶がないと明かした。「日本で実績を挙げた素晴らしい投手、そういうイメージ」。メジャー初対決は菅野に軍配が上がった。