新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」は16日有明大会で準決勝が行われ、「ハウス・オブ・トーチャー」のEVILが辻陽太(31)を拷問の館に引きずり込み、初優勝に王手をかけた。

 今大会のEVILはドン・ファレ、ディック東郷のダブルセコンドを採用し、Aブロックを1位で突破。海野翔太との決勝トーナメント進出決定戦(14日、後楽園)を制して勝ち上がってきたAブロック3位の辻陽太と激突した。

 EVILの手の内を知り尽くす辻が「無所属」の鷹木信悟と永井大貴をセコンドとして呼んだため、試合は両軍が入り乱れる大乱戦となった。辻のジーンブラスターをレフェリーに誤爆させたEVILは、ファレ、東郷を介入させて集団暴行。鷹木、永井も助太刀に訪れると、全員が急所攻撃を繰り出しあう地獄絵図が展開された。

マイクのコードで辻陽太(下)を締め上げるEVIL
マイクのコードで辻陽太(下)を締め上げるEVIL

 サブレフェリーが到着すると、再び両者の一騎打ち状態に。マーロウクラッシュを浴びたEVILは反撃も封じられ、コーナーに乗せられゲレーロスペシャルを狙われる。

 ところが東郷がレフェリーの注意を引き付ける間にファレが救出に訪れ、辻にバッドラックフォールを発射。形勢逆転に成功したEVILがSCORPION DEATHLOCKに捕らえ、レフェリーが試合をストップした。

 バックステージでは開口一番「どんなもんじゃい!」と亀田興毅ばりに勝ち誇った。「俺がいま何でここにいるか分かるか? 地位と名誉とカネだ。辻陽太、テメーはな、顔じゃねえんだよコノヤロー。G1クライマックス今年のチャンプはこの俺だ。分かったか、よく覚えとけ!」。

 10回目の出場にして初の優勝決定戦(17日、有明)の舞台に駒を進めたEVILが、グレード1のリーグ戦に〝史上最大のバッドエンド〟をもたらす。