セ4位の広島は13日の阪神戦(マツダ)に0―2で敗れ、3位・DeNAとの差も2ゲームに広がった。この日は「ピースナイター」と題され、ナインは広島市に原子爆弾が投下された1945年8月6日の数字でもある背番号「86」を着用。恒久平和を願いつつ臨んだ。

 だが両軍無得点の3回に三塁・佐々木泰内野手(22)と一塁のエレフリス・モンテロ内野手(26)が連続失策。無死一、三塁となり、犠飛と先発・大瀬良大地投手(34)の暴投で2失点。これが試合結果にも直結した。対照的に攻撃では6回二死二塁から中村奨の左前打で二走・佐々木泰が一気にホームを狙ったが、相手の中継プレーから本塁憤死。守備力の差が明暗を分けた。

 この日は3失策。犯したのは全て内野陣だった。初回一死一、二塁の場面では「6番・二塁」でスタメン抜てきされていた前川誠太内野手(22)が佐藤輝の二ゴロをファンブルし、併殺を取れずに終わるなど記録には表れないミスもあった。

 遊撃の小園海斗内野手(25)以外、この日の内野陣は二塁・前川、三塁・佐々木泰とともに一軍での出場歴が浅い面々。小園に絞ってみても開幕以降の序盤は「三塁」が主戦場となっており、先発する内野手たちの守備位置を固定せずに臨むスタイルが後半戦の基本線だ。新井貴浩監督(48)も承知の上だけに「それも込みで起用している。思い切ってやってくれたら」ととがめなかった。

 将来の中心選手育成へ向け、後半戦も投打に若手を積極起用する方針は不変。とはいえ〝痛み〟を伴うのが、この日のような試合中の勝敗を分けるミスだ。今季の赤ヘルは7月に4勝16敗3分けと大失速。その際には得点力不足がフォーカスされたが、今後は守備でも忍耐を強いられるケースが増える可能性もある。

 チーム関係者も「そもそも今年はキャンプから打撃重視。守りの練習量は例年よりもはるかに少ないし、春先に常時、試合に出た菊池、矢野の去年までのレギュラー二遊間が出ない試合も今年は普通にある。連係面で若い選手に大なり小なりのミスが出たとしても、それはある意味、仕方ないこと」とし〝覚悟〟を決めている。世代交代を進める新井監督も残り試合で、さらに多くの「忍耐」と向き合うことになりそうだ。