広島は30日の阪神戦(甲子園)で0―5と今季15度目の完封負けを喫し、7月だけで2度目の7連敗。借金も11にまで膨れ上がった。7月は残り1試合を残し、22試合で3勝16敗3分け。同日時点で7月の勝率は1割5分8厘と大失速にあえいでいる。

 先発・大瀬良大地投手(34)が6回途中に右足がつり、緊急降板となるアクシデント。だが、この日も打線が先発投手をもり立てることができない展開は変わらず散発6安打で2試合連続の完封負け。試合後の新井貴浩監督(48)は「なかなか結果につながらないけど、みんな毎日毎日、必死になってやっています」と前を向く。しかしながら今月22試合で41得点と1試合平均の援護点は2点以下となっており、その現状は重い。急失速の要因は確実に赤ヘル打線の低過ぎる得点能力だ。

 試合後の鯉将の言葉通りに選手たちは一定の意思統一を図りながら、一戦に臨んだ。相手先発の村上に対し、攻撃陣が「束」となって攻略する意図は透けて見えた。

 結果的に打線は6回まで無得点。それでも5回まで相手右腕に90球を費やさせた。打線で初球をスイングした野手は、5回までで3番・小園、4番・ファビアン、5番・坂倉の中軸のみ。それ以外の先発野手は全員が5回の2打席目まで必ず初球を見送った。加えて中盤までは村上の投じた70~80キロのスローボールの誘い球に一切乗らず、球数を増やすことには成功していた。逆に6回には全打者が初球にスイングをかけるなど「意図」は感じさせたが、好機で決定打を欠く結果に終わった。

 前日29日に通算13度目の白星を献上した相手先発の大竹には早いカウントから仕掛ける積極打法が裏目に出て、7回95球で完敗。この日は逆に中盤以降、勝負に出る〝待球スタイル〟でも好結果には至らなかった。すでに大竹には今季だけで4敗、村上にも3敗。31日の同カード3戦目は今季3戦3敗で辛酸をなめ続けている虎の新人左腕・伊原とのマッチアップだ。苦手に策を講じても、打開できないほど打線は深刻な状況に追い込まれている。