日本ハムがソフトバンクとし烈なリーグ首位争いを続けている。本拠地エスコンフィールド北海道で行われた30日の直接対決第2戦は5―4でシーソーゲームを制し、鮮やかな逆転勝ち。初戦で敗れたリベンジを果たし、僅か1日で首位の座に返り咲いた。両軍の実力は拮抗しているため当分は激戦が続くと見られているが、そんな一進一退の攻防をよそに「歴史的猛暑が今後も続けば有利」と予想する日本ハム関係者も少なくない。その根拠とは――。
背番号21のバットがチームに逆転勝利を呼び込んだ。1点ビハインドの8回。二死一、二塁から打席に立った清宮幸太郎内野手(26)が右中間を破る適時三塁打を放ち、一気に走者2人を生還させるとチームもそのまま接戦を制した。
試合後の清宮幸は「やっぱりホークスは強いですし、一筋縄では勝たしてくれないので。この一勝は本当に大きい」とコメント。一方、新庄剛志監督(53)は「まだあと(残り)何十試合あります? この(ソフトバンクとの)3連戦が一番大事とか言いますけど、大事なの(試合)はもっともっと後にありますよ」と淡々と口にしながらも「でも今日は…うれしいね。ファンの皆さんにいいゲームを見せられたのが…一番うれしいですよ」と劇的勝利を喜んだ。
激しい首位争いを繰り広げる日本ハムとソフトバンク。そんな丁々発止の構図の中、球団内からは「地の利」と「日程面」がチームにとって大きなアドバンテージになると指摘する声も上がっている。8月の試合日程を見るとソフトバンクに比べ、酷暑で苦しむであろう屋外球場での試合が圧倒的に少ないからだ。
日本ハムは8月に計25試合が予定されているが、暑さ対策を強いられる屋外球場でのゲームは8月15日から17日までの楽天戦(楽天モバイル)の3試合のみ。屋根があるとはいえ、猛烈な湿気と暑さに苦しめられる西武の本拠地ベルーナドームでの2連戦(8月26、27日)を加えても屋外試合は計5試合しかない。他の試合は空調が整う本拠地(エスコン)、または密閉されたドーム球場で組まれている。
だが、ライバルのソフトバンクは8月5日から7日のロッテ戦(ZOZOマリン)を皮切りに13、14日の西武戦(ベルーナ)を含め8月は計24試合で10試合が屋外戦。その数は実に日本ハムの2倍だ。この〝差〟が勝率にも影響する可能性があるのは言うまでもない。実際に日本ハム関係者の一人がこう漏らす。
「屋外球場での試合はウチ(日本ハム)もソフトバンクさんも全試合ナイター。でも、今年の8月は例年以上に猛烈な暑さが予想されている。この予報を考慮すれば、屋外球場での試合が極力少ない方がいいのは当たり前。しかもウチに関して言えば8月は14試合がホームゲーム。北海道はここ数年で少しずつ暑くなってきているとはいえ、8月でも冷房要らずの日が多い。この点は選手の疲労やコンディションを考えると大きなアドバンテージ。8月が暑ければ暑いほどこのメリットは増大する。自然と期待してしまいますよね」
北海道は7月中旬から下旬にかけ記録的な暑さを記録。日本ハムの本拠地がある北広島市でも、連日35度超えの猛暑日に見舞われた。だが、そんな異常な高温日も徐々に減少。30日の本拠地は昼間こそ30度超えの真夏日も試合開始時(午後6時)には屋根を開けた状態で25度前後にまで低下し、長袖一枚でちょうどいい快適な気温となった。この環境は試合をする選手にとっては「ベスト」と言い切れる。
もろもろのプラス材料を有効活用し、鷹の追随を阻止できるか。8月の両軍の戦いに注目が集まる。












