日本ハムは30日、本拠地(エスコン)でソフトバンクと対戦し5―4で逆転勝ち。連敗を「2」で止め一夜で首位に返り咲いた。

 先発・北山が2点リードで迎えた3回二死三塁から周東の適時打と水野の失策などで2失点。1点リードで迎えた8回にも無死一塁から再び周東の中堅への適時二塁打を許し同点に追いつかれた。さらに直後の二死三塁では北山からマウンドを託された2番手・上原が近藤に左前適時打を浴び再び失点。再三のリードを守り切れなかった。

 だが、この日は打線が投手陣を援護した。

 2回一死二、三塁の好機から松本剛の放った右直を右翼手・山本が失策。運よく先制点を奪うと、続く水野のスクイズですぐさま加点した。

 同点で迎えた5回二死二塁ではこの日2番に抜擢された水谷が相手先発・大津のフォークをうまく捉え中前適時打。貴重な勝ち越し点を叩き出した。さらに逆転された8回には二死一、二塁から清宮幸が右中間へ値千金の2点適時三塁打を放ち再逆転に成功。粘るソフトバンクを最後の最後で振り切った。

 首位攻防戦にふさわしい熱戦を劇的な逆転勝利で制したチームに試合後の新庄剛志監督(53)は「今日の試合は見てるファンの方たちはめちゃめちゃ楽しかったと思います」と興奮気味に笑み。続けて「ファーストの子(清宮幸)がね。(前打席まで)状態がちょっと浮いたような感じでずっと(打席を)迎えていたので期待はしてなかったんですけど…。オールスターのホームラン競争のように打ってくれたらいいんですけどね。まあ、許しましょう」と周囲の爆笑を誘いながら殊勲打を放ったまな弟子を独特の表現で褒めたたえた。

 これで対ソフトバンク戦の連敗も「5」でストップ。苦手意識を払拭する意味でも大きな勝利となったはずだが、指揮官は「別にそうでもないですよ」と淡々。

「まだあと(残り)何十試合あります? この3連戦が一番大事とか言いますけど、大事なの(試合)はもっともっと後にありますよ。でも今日は…うれしいね。ファンの皆さんにいいゲームを見せられたのが…一番うれしいですよ」

 ファンに最高の試合を届けられた喜びもあり、指揮官は最後まで勝利の余韻に浸っていた。