「マイナビオールスターゲーム2025」第2戦が24日に横浜スタジアムで開催され、全パが全セに10―7で勝利。第1戦(23日、京セラ)と合わせて連勝を飾った。2試合行われた今年の球宴には主催者発表で「6万7131人」のファンが集結。大盛況のうちに幕を閉じた一方、現場サイドからはさらなる発展へ〝2大リクエスト〟も浮上していた。

 両リーグのスターたちが大観衆を沸かせた。この日は両チームで合計31安打が飛び出す乱打戦。全パではMVPに輝いた清宮幸(日本ハム)と2戦連発の頓宮(オリックス)、全セからは吉川(巨人)、佐藤輝&近本(ともに阪神)の計5発のソロが飛び交った。

 全パを率いた小久保裕紀監督(53=ソフトバンク)は「ファンの方々はセパともに楽しめる試合だったかなと思います」と振り返り、全セの阿部慎之助監督(46=巨人)も「いいものが見られましたね。打ち合いで久しぶりに盛り上がりました」と充実の表情だった。

 2日間の祭典にファンは大いに酔いしれたが、球宴をより進化させるため、現場レベルでは改善を目的とした〝2大リクエスト〟もあった。

 ある球団の関係者は「2試合あることで興行的なメリットは大きいと思うけど、開催地から離れた球団は移動に労力を使う。1試合にした方が負担や後半戦への影響も減るんじゃないか」と1試合制への変更を提言。「MLBのように1試合にした方が価値も高まるし、球宴のブランド力も高まるとは思います」と負担の軽減にとどまらないメリットも強調した。

 また、球宴は例年夏場に開催される。今回の出場メンバーの一人は「シーズン中の試合もそうですけど、室内と屋内ではやっぱり疲労の蓄積が段違い。年々暑さがひどくなってきていますし、この時期に開催するなら屋内球場限定にすることも本格的に考えてもらえれば…」と本音ものぞかせた。

 もちろん、祭典に選ばれることは選手にとって名誉なこと。ファンへの恩返しの舞台であると同時に身も削っている。この日の横浜スタジアムのグラウンドレベルは気温40度近くに達したため、全パはシートノックを行わず、試合前の練習を短縮して切り上げた。

 球界OBの一人も「球宴は何回も出ているとしんどいんですよ。『球界のために』をモチベーションに頑張ってもらうしかない」と複雑な思いも明かしていた。

 来年の球宴は7月28日に東京ドーム、翌29日に屋外の富山市民球場で開催されることが決定済み。興行面と〝選手ファースト〟の両立は決して容易ではないが、より「ウィンウィン」のイベントとするための議論の余地はありそうだ。