【球界こぼれ話】7月に入り日本列島は各所で猛烈な暑さに見舞われている。先週は真夏日(最高気温30度以上)を超える猛暑日(35度以上)も続出した。これから夏本番を迎える前にこの耐え難い暑さである。

 選手たちも屋外での試合はさすがに過酷なようで、ある中堅選手に話を聞くと「ここ数年の暑さは野球をするレベルを超えています」とポツリ。「ナイターでも30度を超える日が多くなっていますから。雨天中止だけじゃなく『猛暑中止』があってもいいぐらい。野球選手は特別に鍛えられていると勘違いされがちですが、僕らも人間ですからね」と嘆いていた。

 選手たちも異常な暑さの中でのプレーには限界を感じつつある。自然と愚痴がこぼれるのも無理はないが、そんな現場で今最も不評を買っているのが「屋外球場でのデーゲーム」だ。

 セ・リーグは今年から7、8月の屋外デーゲームは選手の体調面を考慮して開催されない。だが、パ・リーグでは今季も屋外デーゲームが組まれている。13日には楽天―ソフトバンク(楽天モバイル)が午後1時開始で開催。19~21日の楽天―日本ハム戦(同)も猛烈な暑さが予想される昼間(19日は午後2時、20、21日は午後1時開始)に行われる。

 同期間は週末3連休に加え、球宴前の最終カード。テレビやラジオの放映権なども加味した上でデーゲームが組まれたのだと推察する。だが、プレーする選手や審判、観戦する観客からしてもこの時間帯は酷暑との闘いになる。夏場は関東や西日本より涼しいと言われる仙台だが、もはやその概念は年々薄れつつある。運営側はそうした点を踏まえ、試合開始時間を考慮できなかったのか。

 球界ではすでに6月下旬から選手らが熱中症の症状を訴えて途中交代したり、試合を欠場するケースが目立つ。7月中旬のデーゲームともなれば、これまで以上にグラウンド内外で暑さによる体調不良者が続出する可能性もある。どんな理由があろうとも回避すべきだろう。

 どの世界でもそうだが「何かあってから」では遅い。声を上げづらい選手や現場関係者の悲痛な叫び。球界上層部に届くことを祈るばかりだ。