もはや投手王国だ。2位・ソフトバンクは9日の3位・オリックス戦(京セラ)に1―0の零封勝ちを収め、7カード連続の勝ち越しを決めた。上位対決に連勝し、貯金は今季最多を更新する「14」。相手エース・宮城に8回3安打、11三振を喫しながらも最少得点で逃げ切った。

 先発の大関友久投手(27)が7回無失点の好投でチームを勝利に導いた。5試合連続でハイクオリティースタート(7回以上、自責2以下)をマークして6勝目。試合後、小久保監督は「(初回先頭からの)3連打でどうなるかと思った」と苦笑いを浮かべつつ、ピンチをしのいで「0」を並べた左腕に「調子が良くなくても、低めに丁寧に集めてゲームをつくれる」とたたえた。

 8回からは藤井―杉山の盤石リレーで締め、今月2度目の「1―0」勝利。7カード連続勝ち越しと安定した戦いで白星を量産するチームを支えている最大の要因は投手力だ。直近15試合で4点以上を奪われたのは、わずか1試合。1失点以下が10試合という驚異の安定感を誇っている。

 その間、先発は12度のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をマーク。加えて先発陣に感化されるように、中継ぎ陣も先月29日から16イニング連続無失点を継続中と圧巻のパフォーマンスが続く。

 そんな好循環が「投手王国化」にはずみをつけている。モイネロ、有原、大関、上沢、松本晴、東浜の先発6枚が安定。一方で競争枠の6枚目もシ烈な争いが繰り広げられている。実力者の東浜がきっちり結果を残す中で、その枠をうかがう前田純、前田悠、大津らが二軍でハイレベルなアピール合戦を展開。倉野コーチも「そこ(競争枠)の争いが高いレベルでできているのが大きい」と胸を張る。緊張感が競争力を高め、確かな底上げにつながっている。

 最後に連敗を喫したのは5月27日。点を取れなくても、それ以上に取られない。今、鷹投を打ち破るのは至難だ。