エンゼルスのジョー・アデル外野手(26)がブレーク中だ。3―4で競り負けた4日(日本時間5日)の敵地ブルージェイズ戦では「5番・中堅」で出場し、4打数2安打1本塁打3打点の活躍で孤軍奮闘。これで15試合連続安打と完全に一皮むけた印象だ。

 アデルは2017年のドラフト1巡目(全体10位)でエンゼルス入りした期待の星だったが、20年のメジャーデビューから23年まで鳴かず飛ばずだった。ところが昨季、打率は2割7厘ながら20本塁打、62打点をマークして大器の片りんを見せつけた。中軸を任される今季は打率2割5分4厘、19本塁打、50打点と安定した成績を残している。

 そんなアデルについて米メディア「ファンサイデッド」は「ここ35試合でアデルは野球界屈指の成績を示している。OPS1.097はエンゼルスファンにとってトラウト以外誰も見ないような成績だ。もちろん、35試合の記録はシーズン全体ではないが、興奮させるには十分な数字だ。オールスターゲーム出場は十分にあり得る」と称賛した。

 昨季球団ワーストの99敗を喫したチームは今季、アデルらの活躍でア・リーグ西地区3位と奮闘。ワイルドカード争いでは3位まで2・5ゲーム差と11年ぶりのプレーオフ進出も可能な位置につけており、同メディアはこんな想像まで膨らませた。

「ジョー・アデルは、マイク・トラウトと大谷翔平が成し遂げられなかった偉業を、成し遂げつつある。大谷はエンゼルスが期待していた選手像をすべて備えていたことは明らかだが、彼が在籍したシーズン、エンゼルスは一度も勝利を挙げることができず、ポストシーズン進出にも近づくこともできなかった。ジョー・アデルがマイク・トラウトの相棒となり、大谷が成し遂げられなかった勝利という偉業をエンゼルスにもたらしたとしたら、どう思うだろうか」

 長年、苦汁をなめたエンゼルスファンの期待を背負うアデル。同メディアは「アデルが大谷だと断言するつもりはない」と前置きした上で「エンゼルスはプレーオフ進出に向けて、久しぶりに絶好のチャンスを手にしたように見える。アデルのブレークは彼らの挑戦を後押ししている」とした。