女王へ王手だ。WWEの〝明日の女帝〟アスカが、PLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」(28日=日本時間29日、サウジアアラビア)で行われる「クイーン・オブ・ザ・リング」トーナメント決勝に進出した。

 前回ロウで、ヒザの負傷から約1年1か月ぶりに復帰。いきなりフェイタル4WAYマッチの激戦を制し、トーナメント1回戦を突破した。20日(同21日)のスマックダウン(ミシガン州グランドラピッズ)では、同準決勝でアレクサ・ブリスと激突した。

 アレクサとはかつてコンビを組み、WWE女子タッグ王座も獲得。一方でライバルとしても、しのぎを削り合ってきた。この日も序盤から奇声を上げて打撃を放つが、手の内を知り尽くすアレクサにガードされ、ドロップキックをぶち込まれた。「なめんじゃねえぞ、このヤロー!」と日本語で叫びながらタックル、ヒップアタックに出るも、アレクサに反撃されてなかなか主導権を握れない。

 アスカとアレクサへのチャントが起きる中、緊迫した攻防に。女帝はこの日2発目のミサイルキックを発射するが、アレクサにかわされ強烈なDDTを浴びてしまう。それでも何とか3カウントを許さず、アレクサの必殺ツイステッドブリスも回避。飛びつき腕十字から変型メキシカンストレッチで捕獲し、ネックブリーカーで叩きつけてラッシュした。

アスカの動き困惑するアレクサ・ブリス(©AbemaTV, Inc.)
アスカの動き困惑するアレクサ・ブリス(©AbemaTV, Inc.)

 だが、コーナーに宙づりにされたところに、ドロップキックをぶち込まれて窮地に。アレクサはコーナーから今度こそのツイステッドプリスを見舞って勝負に出たが、アスカは両ヒザを立てて迎撃。チャンスが訪れると、ロープに飛んで新たな決め技のランニングヒップアタック(エンプレス・インパクト)をさく裂させた。女帝は3カウントを奪って、会心の笑みを浮かべた。

 これにより準決勝のもう1試合、ジェイド・カーギルvsロクサーヌ・ペレスの勝者と、28日の「ナイト・オブ・チャンピンズ」で決勝戦を戦うことになった。試合後はリングを下りて、なぜか現地実況のジョー・テシトーレ氏に「誰もアスカを止められへん!」の決めゼリフを吐き、ペロリと舌を出した。テシトーレ氏は困惑するばかりで、制御不能ぶりは変わらない。

 トーナメントを制すれば、真夏の祭典「サマースラム」(8月2、3日=同3、4日、ニュージャージー州イーストラザフォード)で、所属ブランド・ロウの最高峰王者に挑戦できる。現在ロウで女子世界王座に君臨するのは、〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟ことイヨ・スカイだ。2023年9月には、イヨが持っていたWWE女子王座をめぐり2人は火花を散らした。日本が誇る女帝と天才による頂上決戦が、真夏の祭典で再び実現するのか。注目が集まる。

 この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。