ソフトバンクは19日の広島戦(マツダ)で16―2と大勝。栗原陵矢内野手(28)が6打点を上げるなど打線が大爆発した。その一方でキッチリとゲームメークを果たしたのが、先発の大関友久投手(27)だ。

 左腕は5回に代打・中村奨に2号2ランこそ浴びたものの7回2失点で粘りの投球を見せ、今季5勝目を手にした。小久保監督は「安定感がある。投手陣の中ではしっかり試合を作ってくれるだろうという中で初回の(味方の)4得点。守りに入る投手もいる中で、彼の場合はそんなことなかった」と称賛した。

 この日の白星で交流戦は通算11登板で6勝負けなし。セ球団を完全に〝お得意さま〟としている。その一方で今季は開幕からローテーションを守っており、防御率2・05と先発として安定感も抜群の成績を残している。

 そんな左腕からは投球だけでなく「メンタル」や「言葉」にも重きを置く姿が、たびたび垣間見える。12日の巨人戦(みずほペイペイ)後の取材対応では、報道陣から理想の投球について聞かれると「話すと結構長くなっちゃうんですけど、言葉にするなら『魂の投球』ですね」と回答。重点的に取り組んでいる心理学をもとに、自身の技術や思考について力説した。

 さらに、個別の取材対応では「野球の本質」について自身の考えを言葉する姿も目立つ。すでに取材が終了した後にもかかわらず人づてに「あの時はうまく説明できなかった箇所があった。もし可能ならまた話をさせてほしい」と懇願し、まさかの〝逆申請〟をすることもあるほどだ。

 己が発する言葉を一語一句、大事にしているからこそ真摯(しんし)な姿勢も徹底して貫く。そこには一切の妥協もない。

 練習時からノートに気づいた点や、その時に浮かんだ考えをこまめに書き込むこともルーティンワークの一つ。言葉や文字で全てを整理することが、スムーズな投球につながっているのだろう。今季13勝を目標に掲げる背番号47は2025年シーズン、さらなるレベルアップを図る。