危機を乗り切れるか。ソフトバンクは5日の中日戦(みずほペイペイ)に8―4で勝利し、今季2度目となる同一カード3連勝を飾った。野村に2試合連続となる6号3ランが飛び出すなど試合を優位に運んだ。その一方で、この日、開幕から唯一スタメンを張ってきた山川穂高内野手(33)がホークス加入後、196試合目にして初のベンチスタートとなった。

 小久保監督はチームづくりにおいて〝核〟を明確に定める。その一人である山川は昨年同様、今年も開幕から4番に座ってきた。しかし、なかなかバットは本調子とならず、開幕39試合目で打順を7番に下げ、53試合目でスタメンから外す決断を下した。

 その背景にはチーム事情もあった。ケガ明けの近藤をDHに置くには中村か山川のどちらかを外さなければならなかった。指揮官は「今の並び的には(中村)晃を外さない方がいい。比較とかじゃないけど、勝つためには晃が機能している中だったらそれがベスト」と説明した。中村は現在出塁率リーグ2位。首位を独走していた昨季とは異なり、Bクラスにいる状況も追い打ちをかけた。

 昨年の2冠王が4番降格からとうとうスタメン落ち。開幕時の想定とは明らかに異なる状況は見方によっては〝危機〟ともいえる。山川本人は「(西武時代を含め、スタメン落ちは)初じゃないので。技術が今年に関してはよくない。数字が出ないから試合に出られないのは当然のこと」と冷静に語り「過去へのこだわりは捨てるわけじゃないけど、ここからまた新しく打っていく打ち方をトライしようと思った」と技術面でこの日を一つの契機とする構えだ。

「しっかり新しい自分、山川を作りあげていけるようにトライして、ここからいい数字を出せるように」。不動の4番だった昨季から状況が一変しつつある鷹の主砲は、どう巻き返していくのか見ものだ。