巨人は30日の中日戦(バンテリン)に4―1で逆転勝ちし、貯金を今季最多の「6」とした。

 打線は5回まで無得点に抑えられたが、1点を追う6回にキャベッジの適時二塁打で同点に追いつくと、若林の適時三塁打で勝ち越し。さらに1点リードの7回二死一、二塁から泉口の2点適時二塁打で突き放して勝負を決めた。これには阿部慎之助監督(46)も「効果的にタイムリーも出たし、いい追加点になった」と納得顔だった。

 主砲・岡本を欠きながらおおむね打撃好調を維持する一因には、試合中の〝メモ取り習慣〟も挙げられそうだ。現在は浅野ら若手選手が多いチーム編成となっているだけに、首脳陣からは課題や気づいた点をメモするように奨励している。チームのスコアラーとして橋上秀樹作戦戦略コーチ(59)はこんなことを明かす。

「メモ帳を持ってベンチに入る選手はよく見かけますね。基本的にはまずは自分でいろんなもの頭に入れて、メモ帳に書いてゲームに臨んでほしいって話もしていたので。その蓄積をしている選手は、最終的にいい結果につながってるんじゃないかなと思います」

 中でもベテランの丸は「メモ魔」として知られるが、その数は年々増え続けている。しかも、現在は〝先生役〟までいるそうだ。

「次の打席に向かう選手がちょっと相談したいことや確認したいことを(1人の指導者に)一極集中にならないように、選手の(相談)窓口を増やしているんです。『今しゃべってるから聞きに行けないな…』ってならないようにしているんですよ」(同)

 その役回りをこなしているのが二岡ヘッドや亀井打撃コーチ、ウィーラー打撃巡回コーチだという。試合中に生まれた課題や不安要素を指導者と話し合うことで払拭し、打席に向かわせる。そうすることで頭を整理し、パフォーマンスの向上につなげているわけだ。

 阿部監督率いる〝メモ軍団〟がさらに調子を上げていけば、2年ぶりのV奪回にも近づきそうだ。