DeNAは30日のヤクルト戦(横浜)で13安打の猛攻を見せ、6―2で快勝した。

 4番に復帰した牧秀悟内野手(27)が打線に火をつけた。2回先頭で先制の9号ソロを放ち、続く3回には左翼線を破る適時二塁打。すると5番・宮崎に2点タイムリー、7番・戸柱にも2年ぶりの1号ソロも飛び出し、試合の前半で主導権を握った。

「とにかく打つことだけ考えていました。ホームランになってよかった。自分自身も久々に点を取れてよかったです」(牧)

 これまでの牧は〝流浪の主砲〟だった。1年目はもっぱら4番に入った佐野やオースティンの前の3番。2年目は4番を打つようになったが、ソト(現ロッテ)との兼用だった。3年目はついに全試合で4番を打ったものの、4年目の昨年8月、打撃不振で2番に回された。これを決断した三浦監督は当時、牧本人にこう言って聞かせたという。

「(打順変更が)何かのきっかけになればいい。楽しんでくれ」

 そんな気分転換のススメが効いたのか、昨季は2番の打率が意外によくて3割4分4厘をマーク。以後、故障がちのオースティンが復帰したこともあり、しばらくは2番に定着していた。

 しかし、今年は4月に4番・オースティンが下半身コンディション不良で一時離脱。三浦監督が宮崎を代役4番に立てても勝てず、牧が自ら「4番を打たせてください」と直訴した経緯がある。

「こちらもコーチミーティングをして、明日は牧を4番でいこうと決めたところでした。ベンチと選手の意見が一致したということ」(三浦監督)

 おかげで牧が4番に復帰した4月17日の巨人戦でも牧が先制適時打を打ち、これを口火に大量9得点で大勝した。30日のヤクルト戦は、その再現でもあったのだ。今回の4番スタメンは牧自身の申し出ではなく、あくまで三浦監督の判断。オースティンのコンディションを考慮し、代打待機としたための起用だった。

 牧を今後、牧を再び4番に固定する気はないのか三浦監督に聞くと、こんな答えが返ってきた。

「毎試合、(打順は)変わります。同じかもしれないし、変わるかもしれないし、それはずーっとそうですよ。相手投手も変わりますし、また明日は明日で、スタメン発表を待ってもらえれば」

 ファンとしては毎試合、「4番・牧」の一発が見たいところだが――。