【橘高淳 審眼(58)】前回まで米大リーグ・ドジャースで活躍する佐々木朗希投手のロッテ時代の偉業についてお話しさせていただきました。佐々木投手の完全試合に球審として立ち会えたことは、私にとって非常に貴重な経験でした。そういった経緯もあり審判員を辞めた今でも、さまざまな機会をいただいています。当欄のような新聞紙上でのコラムもしかり、講演や雑誌取材などおかげさまでお仕事の依頼を頂いております。
そして、今の時代と言いましょうか、先日はユーチューブの番組にも出演させていただきました。私がかつて審判員としても何度もその投球を判定させてもらった元巨人の上原浩治さんの「上原浩治の雑談魂」という番組です。なんとチャンネル登録者数が106万人を超えるという大人気番組です。
もちろんメインMCは上原さん。そして進行役として元日本テレビアナウンサーで、現在はフリーとして活躍する上重聡さん。この方は高校時代に大阪・PL学園のエースとして甲子園に出場し、あの横浜高・松坂大輔さんと対戦しているという経歴を持っています。野球に詳しいアナウンサーですから本当に上手に進行され、さすがはプロと感心しました。
そして、元審判員として共演させていただいたのが元パ・リーグ審判員の山崎夏生さん。新聞記者から審判員になるという異色の経歴を持つ人物で、1982年からパ・リーグの東京審判部に入局。その後、2018年までパ・リーグ一筋に29年間、1451試合に出場した、私にとって人生の先輩でもあります。また、山崎さんは史上最多の退場宣告を17度された経験をお持ちでもあります。
経験してみて非常に楽しかったですね。収録が行われたのは東京・代々木にある「IRON DINER(アイアンダイナー)」という、いわゆる広島のお好み焼きレストランです。メニューにはプロ野球12球団にちなんだ、それぞれに特徴のあるお好み焼きがあるなど面白いお店でした。番組が始まると、その「12球団焼き」に加えて「審判焼き」っていうのはないのかななどと、山崎さんがトークされていて、味は超辛口でどうかなど、上手に話されていました。完食できなければ退場というオチまでついていて、その話術には上原さんも感心していましたね。
上原投手としては登板試合で私が球審だった時にはうれしかったと言っていただきました。これは孫に自慢しないといけません(笑い)。私としても現役時代の上原投手にはいい印象しか持っていませんでした。制球力が高く、テンポも良くどんどん投げ込んでくるタイプです。マウンド上でのジェスチャーやしぐさもマナーが良く、悪い印象は全くありませんでした。
ユーチューブ内では東スポさんでも書かせていただいた過去の判定を巡るエピソードもお話しさせていただきました。中日戦で脇腹を骨折させられた事件や、あの巨人・ガルベス投手のボール投げつけ事件など、上手にお話を引き出してもらいました。
このコラムを読んでいただいている方々にはいつも感謝ですが、活字と動画ではまた印象が違うとは思います。どうか、ユーチューブの番組の方もご覧いただければ、当欄で書かせてもらったエピソードも違った印象で聞いていただけるかもしれません。やはり、動画で顔が見えるというのは違います。楽しかった収録の様子を、よかったらご視聴ください。











