恐怖の代役だ。巨人の新助っ人、トレイ・キャベッジ外野手(28)が28日の広島戦(金沢)で、NPB通算11万号となる今季7号ソロを右翼場外へかっ飛ばした。
メモリアル弾が飛びだしたのは同点に追いついた初回の第1打席だ。二死無走者の場面で相手先発・大瀬良が投じた高めのカットボールを強振すると、打球は右翼席の後方へ消えていった。貴重な勝ち越し弾でチームは4―1で勝利し、2位に再浮上だ。
キャベッジは「(本塁打の)感触は最高でした」と笑顔を浮かべると「日本の球史に名を残せたことを非常にうれしく思います」とはにかんだ。
開幕当初は2番打者で出場を続けたが、不動の4番だった岡本が6日の阪神戦(東京ドーム)で左ヒジの靱帯を損傷。長期離脱を余儀なくされ、阿部監督が代役探しを続けた結果、キャベッジが14日の広島戦(マツダ)から4番に定着した。以降、この日の一発が〝初アーチ〟となったが、すでにライバル球団からは脅威の存在として恐れられていた。
セ球団関係者の一人は「キャベッジはホームランも打てる選手。対左(投手)の打率もかなりいい上に、左(投手)対左(打者)といった難しい状況でもいとも簡単に打ってしまう。4番に置いていること自体、(打線に)十分怖さを感じるよ」と目線を落とした。
確かに、対左右別の成績では左投手を相手にしても打率3割2分3厘、4本塁打、9打点。左打者でありながら左投手を苦にせず、前日27日の同戦(富山)では好投した玉村から中前打を放つ勝負強さも見せた。一方、右投手には2割4分2厘と打率はやや下がるが、3本塁打、10打点。比較的弱点が少ない器用さも兼ね備えている。
岡本の代役とはいえ、13試合連続で4番を務め、ついに放った豪快アーチ。昨季までプレーしたメジャーとは異なる日本の野球に適応力の高さで今後も打線をけん引できるか。












