巨人が25日のヤクルト戦(東京ドーム)に5―2で勝利し今季最長の5連勝。先発した戸郷翔征投手(25)は6回2失点の好投で待望の今季初勝利をつかんだ。
7度目の正直でトンネルから脱した。4回3失点で降板した20日の阪神戦(甲子園)から中4日。3回こそ4番オスナに2点適時打を許したが、その後は要所を締めてスコアボードに「0」を並べた。浅野の先制2点適時打などでもらった5点の援護は、この日の戸郷にとっては十分なセーフティーリードだった。
右腕が「プロ野球人生の中でこんなに悩んだ期間は初めて。本当にホッとしましたね」と率直な思いを明かせば、阿部監督も「本当に待ち望んだ1勝だったので、よかったと思います。すごく大きな1勝だと思いますし、今後のチームにも大きい1勝だったんじゃないかなと思います」とねぎらった。
最大10失点を喫したエースの姿はまさに「異常」だった。登板するたびに打ち込まれた要因について、チーム関係者は「球速は変わらず出ているけど、去年までと違って緩い変化球の〝いい抜け感〟がなくなっていた。スライダーも打者からすると、直球と同じ間合いで来るから狙いやすくなっていたのかもしれない。そうなるとフォークもなかなか機能しなくなる」と悪循環を指摘。ただ、初勝利への〝予兆〟は4回3失点で降板した前回登板にあったという。
初回に3点を失ったものの、その後は無失点投球。前出の関係者は「2回以降は2種類のフォークと2種類のスライダーを用いることで、変化球の球速帯の幅がかなり広がった。ニュースタイルの戸郷と言ってもいい。相手打者も頭に入れておかなければならない要素が増えたわけで嫌だと思う」と打ち明けていた。
フォークは140キロで落差が小さいものと130キロ台前半で大きく落ちるもの、スライダーも120キロ前半から130キロでキロ程度の球速幅をつけた。阿部監督は今月中旬に「直球、フォーク、スライダーしかない。現代の野球だとちょっと厳しいのかな」と球種の少なさを懸念していたが、球速でバリエーションを増やした格好だ。
進化してもぎ取った大きな1勝。〝投の要〟が帰ってきた阿部巨人はこのまま連勝街道を突き進めるか。












