巨人が27日の広島戦(富山)に1―2で敗れ、連勝は「5」でストップした。一方で、頼もしきベテランが戻ってきたことはチームにとって大きなプラス材料だ。3月22日のオープン戦・ロッテ戦(東京ドーム)で走塁中に負傷し「右大腿二頭筋」の筋損傷で離脱していた丸佳浩外野手(36)が今季初昇格。9回に代打で左前打を放ったベテランは、その〝敏しょう性〟でグラウンド外でもチーム関係者をあらためて感服させていた。
1点を追う9回二死一塁、代打で打席に立った丸が初球を捉えて技ありの左前打。今季初安打を記録すると球場が大歓声に包まれた。結局1点及ばず敗れたものの、この一打には阿部監督も「ああいう場面で使おうとは思ってたんで、さすがでしたね」。
そんなベテランは戦線離脱中も「さすが」の敏しょう性を見せ、チーム関係者や選手たちを感嘆させていた。それは後の一軍合流も見据え、自らが新たに使用する野球用具の試作品についてメーカースタッフと話し合っていた時だった。「丸さんはすぐ(試作品を)使って、すぐにいろいろ(利点などを)教えてくれましたよ。自分の考えがしっかりしているので、分かりやすく言語化してしゃべれる能力がどの選手よりも高いなと感じます」と同スタッフ。
長期のリハビリにさいなまれながらも落胆することなく気持ちを切り替え、全てをポジティブにとらえる。そして物事を手際よく、前向きに進めていく。これこそが百戦錬磨・丸の真骨頂でもある。こうした機敏さと視野の広さは、さまざまな場面で発揮されているようだ。
それが証拠に丸はリハビリの間も後輩主力選手からの依頼に迅速に応え、すぐさま橋渡しする〝仲介役〟としても活躍していた。別のメーカー関係者は「丸さんの素早い〝コネクト〟で(仕事の)輪が広がり、本当にありがたい限りです。すごくいろいろと気を遣ってくださいますね」と平身低頭。丸から主力選手を紹介され、感謝しきりだった。
思えば昨オフも丸はジャイアンツ球場で自主練習に励んでいた際、若手選手らに助言を求められると二つ返事で快諾。的確なアドバイスを送り、多くのヤングGが列を成していたのは記憶に新しい。特に浅野は「丸さんと同じぐらいの結果ではダメだと思うんで、上回らないと認めてもらえない」と言い切って大先輩を基準とし、日々猛練習に励んでいる。
巨人の「精神的支柱」としても期待を寄せられている丸。待ちに待った背番号8の一軍復帰はチームに新風を吹かせることになりそうだ。












