西武は20日の楽天戦(盛岡)に1―0の逃げ切り勝ち。再び貯金を「5」とし、首位・日本ハムに0・5ゲーム差と肉薄した。
試合は3回に17日のオリックス戦(ベルーナ)で、サヨナラのヒーローとなった高卒4年目の滝沢夏央内野手(21)の右越え適時二塁打で先制。このわずか1点のリードを同期入団の先発・菅井信也投手(21)が5回3安打無失点、4投手による継投で守り切った。
滝沢と菅井の2人はいずれも高卒4年目で2021年の育成ドラフト2位と3位。滝沢はレギュラー争いの最激戦区である二塁で一歩抜け出し、菅井も4月からローテーションに加わってチーム2位タイの4勝をマークしている。
潮崎哲也シニアアドバイザー(56)は、滝沢のスカウティングについて「守備はダントツ。動きは群を抜いていた。でも身長が小さい(164センチ)から、大丈夫かなと。最後の夏はピッチャーだった。背番号1をつけていたから(遊撃手としては)余計目立たなかった」と当時を振り返る。投手としては早々に見切りをつけた他球団とは対照的に、内野のユーティリティーとして目付けしたことが奏功した。
この滝沢、菅井に限らず、同年ドラフトは1位・隅田、2位・佐藤隼、3位・古賀の上位3人がチームの主力として活躍する。「和製ランディ・ジョンソン」と称される4位の羽田もブルペンの一角に食い込み、5位の黒田も今季中の飛躍が期待されている。
一方、6位の中山(球団職員)、育成4位・川村(自主退団)はすでに現役生活を終えているが、支配下6人、育成4人の10人のうち実に8選手が一軍に定着、または有望株となっている。
ドラフト巧者の西武の歴史の中でも近年まれに見る〝神ドラフト〟は、多くの視察制限がかけられた新型コロナ禍で見いだされたチームプレーのたまものだったと言えそうだ。












