ドロ沼から脱却できる日は、いつになるのか。広島は2日の中日戦(マツダ)で2―4と逆転負け。2回に坂倉将吾捕手(26)の1号先制ソロなど幸先よく2点を奪うも、頼みの先発・森下暢仁投手(27)が力を発揮できなかった。3回に4連打で3点を失って逆転されるなど、6回4失点。中盤の攻防で後塵を拝すると、その後は反撃できずに終わった。

 新井貴浩監督(48)は先発陣の柱としての期待を寄せる森下で落としたことにも「また次、頑張ってもらいたい」と努めて前向きにコメント。だが、これで連敗は新井監督就任以降、ワーストの「7」にまで伸びた。

 この日に限れば先発・森下が逆転を許したが、打線の得点力急落も連敗の要因だ。連敗中の得点は3点が最大で、1試合平均に換算すると1・5点にも満たない。深刻な状況だけに首脳陣側としては、少しでも攻撃力に厚みを持たせたい狙いも当然ながらある。

 この日は開幕以降、森下と一貫してコンビを組んでいたベテラン・会沢ではなく、女房役に今季初めて坂倉将吾捕手(26)を起用した。坂倉は5番打者として先制弾を放つなど攻守に奮闘したが、チームとしては2点止まり。全ての状況を改善させるところまではいかなかったものの、指揮官は今後も「ある」と含みをもたせた。

 昨季の坂倉はチームトップの12本塁打、同2位の44打点をマーク。キャンプ中の右手中指骨折から4月29日に一軍復帰を果たし、1日の巨人戦(東京ドーム)から「5番・捕手」で先発後は2試合で3安打2打点と気を吐いている。

 なかなか得点を奪えない現状で坂倉以外の会沢、石原の2人の一軍捕手は打率1割台。チーム関係者も「どうしても坂倉以外の2人は(打線の)下位起用となるし、となると9番・投手(の打順)と並んだところが弱くなる」と指摘しており、少しでも攻撃力の可能性を高める策でもあるのは明白だ。「打てる捕手」の力を借りつつ一日でも早く窮地を脱したい。