巨人は27日の阪神戦(甲子園)に2―1で競り勝ち、同カードの連敗を「5」で止めた。ただ、伝統の一戦での「5戦全敗」は1リーグ制時代の1948年以来、77年ぶりの屈辱。主砲・岡本和真内野手(28)が苦手とする甲子園は今季も相性がイマイチで、下位打線へのしわ寄せも指摘されている。

 ロースコアのまま進んだ試合は9回一死三塁から代打・岸田が決勝タイムリーを放ち、開幕から続いた連敗記録に終止符を打った。これで1勝5敗。試合後の阿部慎之助監督(46)は「まずは1個やり返せただけなんで。まだこれから先(のシーズンは)長いですし、1つずつ返していこうかなと思います」と安堵の表情を見せながら、手綱を締めることも忘れなかった。

 この日は接戦をものにできたが、敵地でカード負け越し。打線がなかなか奮起できなかったが、中でも気がかりなのは不動の4番・岡本和真内野手(28)だ。今季は打率3割2分3厘、7本塁打、23打点と好成績ながら、甲子園では1割8分2厘(11打数2安打)で0本塁打、3打点。昨季も甲子園では圧倒的に分が悪く13試合で2割4厘、1本塁打、1打点だった。

 まだ3試合とはいえ、今季も同様の傾向が続いたことで、打線全体にも影響を及ぼしているという。球界OBは「ジャイアンツはやっぱりビジターだし、連敗中というのもあるから『追いつく』より『追い越していかないと』という不安があると思う」と分析。「1、2点リードしていたら終盤になるほど後ろ(8、9回)には大勢とマルティネスがいるから逃げ切れるというパターンもあるね。そういうところ(攻撃)のメンタル面で焦りが出たりすることもある。選手の技術に大きく影響する可能性だってある」と語っていた。

 4番が攻略されれば、重圧は後続の打者たちに押し寄せる。しかも下位には経験が少ない若手が組み込まれ、いっそう「点を取らなければ」との焦りが空回りを生んだとの見立てだった。阿部監督も26日の試合後には「みんな必死でやってるんだけどね。技術がないってことじゃないですか」と下位打線には頭を悩ませていた。

 負の連鎖を断ち切るためには岡本が力ずくで突破するか、下位打線の奮起が求められることになりそうだ。