ソフトバンクは25日の楽天戦(楽天モバイル)に1―0で競り勝ち。今季2度目の3連勝で最下位を脱した。開幕投手を務めた大黒柱の有原航平投手(32)が8回無失点の快投で待望の今季初白星。粘りの投球が最後に報われ、9回に代打・嶺井博希捕手(33)の犠飛が決勝点となった。

 試合後、小久保裕紀監督(53)は胸をなでおろしつつ「6回からチャンスをつくってあと一本が出ないという展開で、本来なら向こうに流れがいってしまうところを有原が粘ってくれた。勝ちをつけられてよかった」。9回一死二、三塁で代打に嶺井をコールした選択については「細かいことは言わないけど、バットに当ててくれることを期待した。相手の抑え(則本)からよく当ててくれた」と振り返り、狙い通りの打撃で1点をもぎ取ったベテランをたたえた。

 終盤の好機を相次いで潰し、重苦しい展開だった。7回一死一、三塁では相手エース・早川の粘りに屈して広瀬、海野が連続三振。8回は一死二塁の場面で3番・栗原が申告敬遠された後、4番・山川が二飛、続く5番・中村が空振り三振に倒れた。山川が不調とはいえ、相手が選択した「4番勝負」は屈辱的だった。

 耐え抜いての3連勝にチーム内からは「有原にようやく白星がついて、敬遠で4番勝負もあった。勝たなければ救われなかった人間もいた」と、この日の1勝の重みをかみ締める声が上がった。1点勝負を制し、借金は「2」に減少。ただ、戦いぶりはこの日も相手の拙攻に助けられた場面が多く、王者らしい盤石の戦いにはほど遠い。この先もしばらくは辛抱と忍耐が続きそうだ。