パ・リーグ連覇を目指すソフトバンクは主力に故障者が相次いだ影響もあり、開幕ダッシュに失敗。23日終了時点で8勝11敗2分けで、単独最下位に沈んでいる。強い逆風の中で誤算もあった。投手中心の守り勝つ野球で安定した戦いを理想に掲げたが、ここまでチーム防御率3・23はリーグワースト。代えの利かない主軸の近藤、柳田を欠いて攻撃力が落ちる中、自慢の投手力でカバーしきれなかった。開幕でつまずいたとはいえ、残りは122試合。長丁場のシーズンだけに、どの球団も浮き沈みは必ずある。〝気づき〟から手を打ち、どう軌道修正していくかが重要だ。
投手指名練習が行われた24日、倉野信次チーフ投手コーチ(50)は挽回を期し、自戒と反省を込めた上で投手陣にメッセージを送った。「ちょっと言いたいことがある」と切り出すと、こう続けた。「ここまでを振り返った時に、同じバッターに打たれているところが目立つ。当たっているバッターに気持ちよくスイングされている(ところは考えないといけない)。思い切った攻めをもっとやっていかないといけないし、投手陣全体としてバッターに向かっていく気持ちが必要」
対ホークス戦で〝顕著に強い〟打者が目につくのも事実だ。一例だが、ポランコ(ロッテ)は21打数8安打の打率3割8分、若月(オリックス)は15打数7安打の打率4割6分7厘。パ首位打者の太田(オリックス)も直近の2連戦で8打数5安打、2本塁打、5打点と勢いを止められなかった。やられ続けると、チームの士気にもかかわる。
内に秘めるタイプもいるが、それでも雰囲気や相手打者が感じるものがある。倉野コーチは「物足りなく感じている」と言い切った上で「チーム全体にメッセージとして出していきたいし、われわれも(導けなかった)反省がある。今シーズンうまくいっていない一つの要因。数字に見えないもの、気迫とか気持ちっていうところをもう一回原点に戻ってやりたい。闘争心というところをチーム全体として引き上げていきたい」と力を込めた。伝達、実行の上で結果が出なければ、違うアプローチも必要。「向かっていかないと。かわすじゃないけど、変な言い方をすると逃げているようにしか見えなくなってしまう。そういうのは、のちのち響いてくるものなので、求めていきたい」
自戒を込めて「選手はしっかり聞いて、やろうとしている。もっと勇気、背中を押せるように導かないといけない」と最後まで自分ごととして捉え「野手の方に申し訳ない」とも語った倉野コーチ。投手陣全体に異例のメッセージを発し、戦う集団を結束させる〝個々の強さ〟を求めた。












