陸上の日本学生個人選手権初日(25日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)の男子1万メートルを制した駒大の伊藤蒼唯(4年)は〝ハイレベルな環境〟で己を磨いている。

 終盤まで10人近くが先頭集団を形成する中で、伊藤はスピードを生かしたラストスパートで他を引き離した。渾身のガッツポーズでゴールに飛び込んだ伊藤は「周りの選手の様子を見ながら(レースを)進められた。日頃の練習の成果がだんだん身を結んできた」と納得の表情を浮かべた。

 箱根駅伝の山下り(6区)で抜群の強さを誇る伊藤は、OBの田沢廉、鈴木芽吹(ともにトヨタ自動車)、篠原倖太朗(富士通)、佐藤圭汰(4年)が在籍する大八木弘明総監督の「Ggoat」で練習に励むこともあるという。「日本のトップクラスの選手を間近で見て練習もできている。単純に速くて強い選手を近くで見ながら練習できている。やっぱり根本のスピードがついてきた」と手応えを口にした。

 箱根駅伝ではライバルの青学大に2連覇を許す形となった。常勝軍団として、勝利が求められる駒大の一員として「やっぱり1位じゃないと、勝負事なので面白くない。3冠を目標に掲げてやっている」とリベンジ宣言する。

 経験豊富な伊藤は、主将・山川拓馬(4年)、エース・佐藤とともにチームを頂点に導く構えだ。