プロレスを破壊する。WWEプロレスの祭典「レッスルマニア41」2日目(20日=日本時間21日、米ネバダ州ラスベガス)に、コーディ・ローデスから統一WWE王座を奪ったジョン・シナ(47)が、胸中を明かした。
2025年限りで引退する元エースは、ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)の手引きでまさかの闇落ち。世界中のプロレスファンを驚かせたが、この日も米超人気ラッパーのトラヴィス・スコットを介入させ、卑劣な急所蹴りとベルト攻撃でWWE新時代の象徴だったコーディの天下を、378日で終わらせた。
試合後の記者会見に仏頂面で現れると、ベルトにあったコーディのサイドプレートをその場に投げ捨てた。続けてニコリともせず「最後の真の王者として、俺の役割はメディアと良い関係を築くことだ」と言って、記者からの質問を受け付けた。
最初の問いはロック様との関係についてだった。シナを悪の道に走らせた張本人にもかかわらず、祭典には姿を現さなかった。海外メディアからは「ミステリー」と報じられるなど謎の〝欠場〟となったが、シナは「クリックベイトの質問だな。いい加減な報道。次だ」と一蹴。ネット上で興味を誘うがための質問だといい、回答を拒否した。
さらに「ESPN」や「USAトゥデー」など大手メディアからの質問にも「それはクリックベイトの質問」と同様で、まともに答えない。最後にはようやく「あんたらは見出しが欲しいだけなんだろう。だから、一つ教えてやる。ロウにチャンネルを合わせ、俺がどうやってレスリングを破壊するか見てくれ」と発言。プロレス界の歴史を塗り替えた王者が、プロレスそのものを破壊すると宣言したのだ。
シナの真意はどこにあるのか。団体CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHは会見で、シナの発言について「望んじゃいない。俺たち全員にとって不快なことになるからね」と苦笑いした。その上でシナが絶対エースだった時代には、ファンから容赦ないブーイングと多大な重圧を受けていたと指摘。「ジョンは笑顔でも、内心は不機嫌だったはず。でも今は不機嫌な表情でも、心の中では笑っているんだよ。彼が操り人形師だし、(ファンを)コントロールしている」と〝賛否両論の男〟を分析した。
悪党転向後のシナは「俺をおもちゃにしてきたんだ。15年間、俺をバカにしやがって。てめえらとは終わりだ」などと語っていたが、ファンに〝復讐〟するということなのか。今年限りでプロレス界を去る新王者の動向に注目が集まる。
「レッスルマニア41」は「ABEMA」にて生中継された。












