WWEプロレスの祭典「レッスルマニア41」(20日=日本時間21日、米ネバダ州ラスベガス・アレジアントスタジアム)で、女子世界王者の〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟イヨ・スカイが、日本人選手初勝利の快挙を達成した。

 昨年の祭典では宿敵ベイリーに敗れ、WWE女子王座を奪われた。今年は3月のロウでリア・リプリーから世界王座を奪取。2度目の最高峰王座戴冠を果たすと、祭典でエリミネーションチェンバー覇者ビアンカ・ベレア、前王者リアとのトリプルスレット王座戦で激突した。

「いくぞー!」と日本語で雄たけびを上げて入場したイヨの人気は抜群で、大歓声に迎え入れられた。序盤からスピード感あふれる攻撃で、パワーのリアと瞬発力のビアンカに対抗。場外で華麗なムーンサルトアタックを放ち、リアを吹っ飛ばした。

リア・リプリー(右)とビアンカ・ベレア(左)にまとめてムーンサルトプレスを決めるイヨ・スカイ ©WWE
リア・リプリー(右)とビアンカ・ベレア(左)にまとめてムーンサルトプレスを決めるイヨ・スカイ ©WWE

 

 一方で挑戦者2人も世界屈指の実力者だ。イヨはビアンカとリアに協力されて場外フェンスに叩きつけられてダウン。リアにはハイジャックバックブリーカーの体勢で抱え上げられ、ビアンカに投げつけられた。ビアンカから雪崩式バックドロップで投げられたリアは同時にイヨに雪崩式ジャーマンを決め、王者は大きく投げ飛ばされた。
 
 さらにイヨはビアンカから450°スプラッシュを浴びてしまう。ビアンカはリアにリップタイド(変型ボム)で叩きつけられた。イヨもリップタイドを仕掛けられたが、何とDDTで切り返して譲らない。雪崩式リップタイドも返して必殺のムーンサルトプレスを放ったが、リアに下から両脚を突き立てられ、カウンターで迎撃された。そのままビアンカのKOD(変型フェースバスター)をくらって大ピンチ。だがビアンカのカバーはリアがカットして、辛うじて3カウントは入らなかった。

 3人の攻守がめまぐるしく入れ替わる女子最高峰の戦いは、期待に違わぬ名勝負に。勝敗の行方はコーナー上段での攻防に移り、イヨはリアに鉄柱の上部に打ちつけられ、コーナー上で動けなくなってしまう。この間にビアンカがリアのリップタイドをかわして、KODで叩きつけた。続けてカバーに入った瞬間だ。コーナー上段のイヨが、ドンピシャのタイミングでムーンサルトプレスを発射。ビアンカとリアを2人まとめて圧殺すると、ビアンカをこん身の力で押さえ込み3カウントを奪った。

 プロレス最高の大舞台でベルトを守ったイヨは、喜びを爆発させた。これが祭典では日本人女子選手の初勝利になり、またもプロレスの歴史に名を残した。大観衆から祝福の声援を浴びたイヨは、名実ともに世界一の女子プロレスラーとなった。
 
 この日の「レッスルマニア41」は「ABEMAプレミアム」にて生中継された。