昨季の体たらくと照らし合わせれば、夢心地かもしれない。西武は18日のソフトバンク戦(ベルーナ)に2―1で勝利。今季初の3連勝を飾って通算成績は8勝8敗となり、昨年4月12日以来、約1年ぶりの5割到達となった。

 投げては先発・今井達也投手(26)が8回を無安打1失点投球で2勝目。9回を守護神・平良海馬投手(25)が三者凡退で締め「ノーヒットワンラン」が完成した。これは1967年5月3日に近鉄の牧野伸、山本重政が達成して以来、プロ野球5度目の記録となった。

 西口文也監督(52)は今井について「何も言うことはございません。もう見たままです」とエースの投球をたたえた。

 惜しくも〝未遂〟に終わったノーヒットノーランについては「ひょっとしたらやるんじゃないかと5回くらいから思っていた」と明かし「いつもながら今井が投げる時は援護できない中で…。今井自身も苦しい1点もやれない状況の中で、今日も素晴らしいピッチングだったと思いますし、日々成長してくれていると思います」とも続けた。

 昨年は4月13日に早々と借金生活に入り、最大借金は「45」。球団の歴史に汚点を残すシーズン91敗を喫したライオンズが今季はあくまでもシーズン序盤の現段階とはいえ、開幕4連敗で作った借金をわずか5カードで返済した。

 通常のチームならば、5割到達で喜んでいる場合ではない。だが昨年4月中盤からシーズン終了までの長い6か月間、借金漬けだったチームとファンにとっては懐かしい〝甘美〟な響き。仮に19日の同カード2戦目でソフトバンクに連勝すれば、昨年は一度もなかった2023年9月23日ロッテ戦(ベルーナ)以来、約2年ぶりの4連勝をマークすることにもなる。

 至極当然とも言える「平凡な喜び」をかみしめながら、今季のライオンズは健全さを日々取り戻しつつ再建を図っていく。