新日本プロレスの内藤哲也(42)とBUSHI(42)が、電撃退団の経緯を明かした。1月31日の契約満了後は事実上フリーとして出場していた内藤だが、5月4日福岡大会を最後に新日本を去ることが決定。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の盟友・BUSHIも行動をともにする。プロレス界随一の人気レスラーに一体何があったのか、そして気になる今後は――。
内藤は3日に退団を申し出て以降も団体から慰留されてきたが、16日未明に了承され同日中に発表された。プロレス界を揺るがす大事件の取材を申し込むと、やはり聖地・ファミレスに緊急招集がかかった。
BUSHIとともに本紙を待ち受けた内藤は、現在の心境を告白。「レスラーでいられる時間には限りがあるわけで、その時にやりたいと思ったことをやる方がいいんじゃないかと。未来よりも今を大事に生きたいので」とオムライスをほおばった。2019年4月に初めて試合したコスタリカにも、ファンがいたことに感激したエピソードを明かし「そういう小さい国だったり、国内でも新日本が回らない地域に生の内藤哲也を届けたいって思いも膨らんできていて。新日本にいたらできないことをしてみたいという思いが、強くなってきてしまったのも退団の理由の一つですね」と語った。
とはいえ具体的な今後に関しては「まったくの白紙」と強調。「ギリギリまで辞めていいのか迷いました。俺自身も新日本を離れる時はプロレスを辞める時だって、つい何か月前までそう思ってましたから」と葛藤を振り返った。また入門テストのころから誰にも負けない新日本へのこだわりを持ってきていたが、その気持ちが薄れてきてしまっていたのも事実だという。「何でなんだろう…。いろいろ不満があったからこそ『こんなのネタだろ』と笑われたかもしれないけど、何度も(ファミレスに)緊急招集して問題提起はしてきたし。でも良くも悪くも変わらない新日本プロレスもあって、自分の思いとズレてきてしまったのは事実です」と表情を曇らせた。
またBUSHIは一度は契約を結びながら、何と内藤が退団を申し入れた契約更改の場に突入して同時に退団を直訴。「もし内藤が契約しないんだったら、俺も辞めようっていうのは決めていたので。内藤が去った後の新日本のリングに俺のビジョンが浮かばなかったというか」と理由を説明した。今後は内藤と行動をともにする覚悟で「まさか契約が解除になると思わなかった部分もあるけど、現段階では何も決まってないです。とりあえず今日の時点でGammaさん、グルクンマスク、飛鳥プロレスからオファーが来たので熟考します」と、マスクマンらしくマスクメロンパフェに舌鼓を打った。
その一方で、日本一の人気ユニットLIJが今後どうなるのかにも注目が集まる。残る高橋ヒロム、鷹木信悟、辻陽太との関係について内藤は「この件に関しては去年から何回もみんなで集まって話してきたので。報道を受けても他のメンバーに驚きはなかったんじゃないですか?」と発言。「シリーズ(19日、後楽園で開幕)が始まって顔を合わせた時にどんな会話になるかは分からないですね。俺の居場所こそがLIJだという思いはいまだに持ってますけど、それぞれの思いもあるでしょうから話し合うことになるでしょうね」と語るにとどめた。
言いたいことを言い終えた内藤は「あーあ、5月5日から無職だよ。生活どうしよう…。まさかそんな2人に独占取材させてもらっておいて払わせるわけないよね?」と自分で辞めておきながら、開き直って会計をたかり始める始末。この日ばかりは堂々と2人で先に退店し、テーブルの上には伝票だけが残された。












