世界最大のプロレス団体「WWE」(米国)の名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」のセレモニーは18日(日本時間19日)、ネバダ州ラスベガスのホテルで開催される。祭典「レッスルマニア41」(19、20日=同20、21日、ラスベガス・アレジアントスタジアム)直前に行われる恒例の殿堂入り式典。今年はトリプルH、ミシェル・マクール、レックス・ルガー、ナチュラル・ディザスターズ(アースクェイク&タイフーン)が選出されたが、新たに「イモータル・モーメント」部門も創設された。
これは歴史的に大きな影響力を残した試合をたたえるもので、殿堂入り第1号の一戦には、1997年3月23日の祭典「レッスルマニア13」(シカゴ)で行われた、〝ヒットマン〟ブレット・ハート vs ストーンコールド〟スティーブ・オースチンのサブミッションマッチが選ばれた。一体、どんな試合だったのか?
当時の報道によると、ハートとオースチンの抗争が激化。そこで「ルールなしのサブミッションマッチ」で決着をつけることになった。スペシャルレフェリーには、日本のパンクラスで活躍し、総合格闘技の最高峰UFCでも王者になったウェイン・シャムロックが起用された。これだけではUWFスタイルで関節技の攻防が展開されたように思えるが…そこはWWEだ。ハートとオースチンは「ノールール」を優先し、大乱戦を展開。オースチンはハートを場外で鉄製フェンス、鉄階段に叩きつけた。ハートは相手の左ヒザを痛めつけて逆襲に出るが、ストーンコールドはハートが持ち込んだパイプイスを奪って何度もぶん殴った。
ヒットマンも負けじと、場外乱闘でオースチンの額を叩き割ってみせた。リング内に戻っても、相手の額にパンチの雨アラレ。だが、オースチンは急所打ち一発。血だるまのまま、ド迫力でハートを蹴りまくった。さらに雪崩式ブレーンバスターで叩きつけると、コードでヒットマンの首を絞め上げた。ここでハートはエプロンに置いていたゴングをオースチンの額に打ちつけた。
ストーンコールドがリング中央に吹っ飛ぶと、ヒットマンは必殺のシャープシューター(サソリ固め)で捕獲。オースチンは額から大流血しながらタップアウトを拒否して耐え続けたが、ハートはこん身の力で締め上げて何とオースチンを失神させた。レフェリーのシャムロックがゴングを要請してハートの勝利となり、サソリ固めで〝締め落とす〟という壮絶な決着となった。
ハートは米ニュースサイト「TMZスポーツ」に、この試合について「今までで最高の試合。本当に完璧で良い試合だった。最初に殿堂入りすべきだね」などと話した上で「UFCファイターにもこの試合を見てほしい。最高の狂気がある。UFCのベストファイトに匹敵するよ」と語っている。












