米国・AEWのPPV「AEW DYNASTY」(6日=日本時間7日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)で、AEWインターナショナル王者のケニー・オメガ(41)が、リコシェ、マイク・ベイリーとの3WAY王座戦を制し初防衛に成功。試合後にはAEWコンチネンタル王者で宿敵のオカダ・カズチカ(37)と対峙した。

 2023年12月から憩室炎で長期欠場していたが、今年1月5日に東京ドームで行われたAEW、新日本プロレスなどの合同興行「レッスルダイナスティ」で復帰。3月9日のPPV大会ではKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)を下し、同王座奪取に成功した。

 スーパーハイフライヤーのリコシェ、〝スピードボール〟の異名を取るベイリーとの三つどもえ戦は、序盤から3人が入り乱れて激しく競り合う。ケニーは場外のリコシェとベイリーの2人めがけて、ノータッチトぺを発射する。負けじとリコシェは場外の2人にプランチャ。リコシェの2発目をかわしたベイリーも、トップロープに飛び乗りムーンサルトアタックを放って、ケニーとリコシェを吹っ飛ばした。

 王者はスナップ式ドラゴンスープレックスをリコシェ、ベイリーの順で連発。さらにベイリーのバックを取ったままリコシェをフルネルソンで捕らえると、2人まとめてドラゴンスープレックスで投げ飛ばした。続けてリコシェとベイリーにVトリガーをぶち込み、自身のペースに持ち込んだ。

 それでも、リコシェは得意の空中弾、左ヒザを痛めたベイリーもシューティングスター式ダブルニーを見舞って譲らない。3人の持ち味を出し尽くした大激闘は、リコシェがコーナー上段のベイリーに攻撃を仕掛けようとしたところ、ケニーもコーナー2段目に上がってリコシェを肩車の体勢に。そのまま雪崩式片翼の天使で、マットに打ちつけた。その衝撃でベイリーがコーナーに宙づりになるほどの豪快な一発で、リコシェから3カウントを奪った。

ケニー・オメガの前に姿を現したオカダ・カズチカ ©All Elite Wrestling
ケニー・オメガの前に姿を現したオカダ・カズチカ ©All Elite Wrestling

 30分を超える壮絶な削り合いを制したケニーはベルトを掲げると、コーナーにへたり込み、ペットボトルの水を口にした。その時だ。金が降る音が鳴り響き、スーツ姿のオカダが現れた。大歓声が上がる中、〝レインメーカー〟はベルトを肩にリングイン。ケニーと対峙すると、鋭い視線を送り合った。

 新日本プロレスのリングでベストバウトを連発してきた宿命のライバル関係は、戦いの場をAEWに移しても変わらない。ケニーの欠場中もメッセージを送り続けてきたオカダは、いよいよ5度目の一騎打ちに挑むのか。一方のケニーは、オカダへの視線をすぐに外して先にリングを下りた。果たして、世界のプロレスファンが待ち望む一戦が、ついに実現するのか注目だ。