赤ヘル軍団がノッてきた。6日、広島はDeNA(マツダ)を7―6で退け、今季初の同一カード3連勝、勝率5割に復帰した。〝スイープ〟の立役者は、今カードで完全に復調した打線だ。

 新井貴浩監督(48)はこの日、前日サヨナラ弾の田村を「4番・一塁」に抜擢。「4番目というだけ」と指揮官は、あくまで波に乗る21歳の勢いを買っての起用と説明したが、仮に一手がハマらなくても、周囲の「つながり」で得点を重ねるしぶとさが攻撃陣全体に出てきている。

 この日は田村の後ろに名を連ねた「5番・末包」「6番・ファビアン」が序盤に快打を連発。2人で4安打3打点3得点と攻撃のキーマンとなった。

 2回。DeNA先発・平良に対し末包が中前打、ファビアンが左中間二塁打を放ち無死二、三塁と好機拡大し、その後の石原の内野ゴロの間に1点を先制。 さらに3回の〝中押し〟にも、このコンビが大きな決め手となった。まずは末包だ。二死一、三塁から「2アウトだけど、しっかり返してやろうと」と敵右腕のシンカーを左前へ運ぶ2点目の適時打を放つと「絶対に打ってやろうと思って打席に入った」とファビアンも呼応した。なおも一、二塁から右中間に走者一掃の2点適時打。さらに菊池も左前適時打の3連続タイムリーで一気に5―0と突き放した。

 先発の森も6回途中まで5安打3失点と、役割をきっちりと敢行した。赤ヘル打線は終盤8回にも敵失に乗じて、さらに2点を奪うなど、隙のない攻撃で、13安打7得点。先発・森以降は中継ぎ陣も4人の継投策で敵打線の追撃をかわし「打線と中継ぎ陣の方々のおかげ。感謝です」と、今季2勝目をマークした。

 前日同様の接戦勝利も先制後、最終的に7―6での決着まで、自軍が追いつかれる場面は一度もなし。3試合連続2ケタ安打の赤ヘル打線に新井監督は「少しずつ、攻撃力が上がっているなと感じます」とニンマリ。坂倉、モンテロ、秋山など主力を故障で欠く布陣とはいえ、赤ヘル打線に〝厚み〟が出てきている。