悩める虎将や――。阪神は2日のDeNA戦(京セラ)で延長12回、4時間28分を戦い抜いた末に6―6で引き分け。3点のリードを守り切れず、今季のホーム初勝利をまたしても手にできなかった。

 新クリーンアップの3番・佐藤輝、4番・森下、5番・大山がそろって打点を挙げ、アゲアゲムードが漂った。ところが、8回に4番手で登板したゲラが二死後に突如乱れた。一、二塁のピンチをつくり戸柱の適時打で1点を献上。2点差に迫られ、ブルペンには好調の右腕・石井らも控えていたが、藤川球児監督(44)はゲラの続投を決断した。

 すると、結果的に代打・京田の2点適時打を浴びて同点に追いつかれ、スタンドに詰めかけた虎党からはため息が漏れた。打線はその後、チャンスをつくったものの決定打が出ず、勝ち切れたはずの試合は痛恨のドローで決着した。

 試合後の虎将は、野手陣について問われて「また明日」とひと言。さらに延長戦に入って奮投した新人の伊原と工藤の内容を聞かれても「また明日」と繰り返すばかりだった。結局、最後まで「デイ・バイ・デイなので、また明日です」と多くを語らず、会見はわずか20秒で終了。試合終了から約10分後に駐車場に姿を見せると、そのまま足早に球場を後にした。

 広島相手に開幕2連勝をマークしたものの、2連敗から引き分けとイマイチ波に乗れない新指揮官。シーズンはまだ始まったばかりとはいえ、口数の少なさはもどかしさの表れなのか…。まずは嫌な流れを断ち切り、上昇気流に乗りたいところだ。