巨人の井上温大投手(25)が15日のDeNA戦(東京ドーム)に先発し、8回107球を投げて3安打9奪三振無失点と快投。2―0で3勝目を挙げた。チームは4連勝で3位に浮上した。
投打で存在感を発揮した。初回から三者凡退と上々の立ち上がり。チーム最長イニングとなる8回のマウンドにも上がり、スコアボードに「0」を並べ続けた。
自らのバットで追加点ももぎ取った。両軍無得点の5回に先頭・キャベッジの先制ソロで1点を先取。左腕は一死三塁で左犠飛を放ち今季初打点をマークした。阿部慎之助監督(47)は圧巻の投球を見せた井上に「ナイスピッチングの一言だったと思います」とうなずいた。
そんな井上だが、登板前日の14日にはこんなことを打ち明けていた。「去年は他人と比較して(結果が)よくなかったので。メンタルの先生とも話したりして自分にベクトルを向けていないとどんどん苦しくなるっていうか…。自分がどう成長してるかとか、1週間何が変わったとか、自分が一番知ってるので」。他球団の先発投手やチームメートのデータを比較し、焦りを覚えていたという。
井上が言う「メンタルの先生」とは、球団に属しているメンタルコーチのこと。今季から新しい取り組みとして、毎週、長いイニングを任される先発投手は登板翌日に投球内容やマウンド上での様子を振り返り、次の登板に備える「ルーティン」を確立している。
これが井上のマインドを大きく変えるきっかけとなった。今では「自分だけを見て、自分のピッチングの内容だけに注目して投げていきたい」と前を向いている。
チーム関係者の一人は「(井上)温大は良くても悪くてもやると決めたらやり通すタイプ。ある意味ストイックな性格だからこそ、メンタルコーチが客観的に見て話し合いができる環境がプラスに働いていると思う」と分析していた。
〝進化〟を遂げつつある背番号97が左のエースとして今後もチームをけん引できるか注目だ。












