広島が秋山翔吾外野手(36)とエレフリス・モンテロ内野手(26)の中軸2人の出場選手登録を1日に抹消。いずれも故障が原因で、新井貴浩監督(48)はモンテロに代わる4番に選手会長・堂林翔太内野手(33)を指名し「ずっと内容も状態もいい」と説明した。
指揮官から直々に任命された堂林は「4番でスタメンだからといって、変に意気込んだりはしない」とあくまでも平常心で臨むつもりでいる。というのも、昨春の教訓があるからだ。昨季は選手会長1年目で開幕4番も託された。チームのまとめ役、打線の中核としての期待を過剰に意識して空回り。「何もかもが中途半端でした」と肩を落としたように、5月は不振で二軍降格も経験した。
だが、今季はオープン戦から打率4割7分4厘と絶好調。その背景には大きな意識の変化があり、堂林は「今年は『自分と向き合うこと』をテーマにして、選手会長として周りを見ないといけないとか、周りからどう見られるとか、そういうのを一切考えないで。チームと自分、優先順位の順番を常に『まずは自分』っていう意識で練習や試合にも取り組めていて。それが、いろんな面でいい方向に働いている」と手応えを語る。
しかも思わぬ効果まで生まれているという。
「『周りも見て』と思ってやっていた去年と『まずは自分のこと』と思ってやった今年。むしろ今年の方が周りが見えているんです。なぜか(笑い)」
「鯉のプリンス」と呼ばれ、20代前半から一軍を数多く経験した男がプロ16年目でたどり着いた〝無の境地〟。チームの窮地にも、不要な力みを排除して例年以上に貢献するつもりだ。












