阪神が1日、DeNA戦(京セラ)に1―7と逆転で大敗を喫し、勝率を5割に戻した。この日は地元開幕を迎え、球団創設90周年とあって掛布OB会長らレジェンドが集まりセレモニーが行われたが、結果を出すことはできなかった。試合後の藤川球児監督(44)は「明日、あさってと2つあるので精いっぱい頑張ります」と気丈に前を向いた。

 先発に送り出した才木浩人投手(26)は5回まで1失点だったが、6回に押し出し四球を含む2四球、4安打を集中されて3失点。ベンチに戻ると悔し涙で、顔をタオルで覆った。そんな右腕について指揮官は「向こうにいいタイミングで次の点を渡してしまった」と振り返った。

 攻撃陣では3月28日の広島との開幕戦(マツダ)において1打席目で本塁打して以来、15打席無安打10三振と3番・佐藤輝明内野手(26)が苦しんでいる。トンネルに迷い込んだ主砲に関し、藤川監督も「本人の中でまた明日に向かって、立ち向かうともいます」と奮起を期待した。

 新監督として戦ったのはまだ4試合。ドラ1ルーキーの伊原や、育成ドラ1から支配下登録した工藤を積極的に起用するなど藤川色も出しつつ戦い方を模索している。
 
「非常にね、やっぱりそりゃ勝ちたいし、相手も勝ちたいし」

 勝ちながら育て、次世代へ阪神の伝統を繋ぐ使命も背負っている。NPBでは指導者経験がない中、監督に就任。1球1打、1試合1試合が勉強であり経験ではあるが、地元の虎党は「勝利」の二文字を心待ちにしている。