新日本プロレスの内藤哲也(42)が退団危機に直面していることが分かった。所属選手契約満了を迎えた1月31日後も今年の契約を更新しておらず、厳密にはフリーとして新日本に参戦中。4月に突入するまで保留が続く異例の事態が続いている。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」で大ブレークを果たし、現在も日本マット界を代表する看板選手に、今何が起きているのか――。
内藤は現在、高橋ヒロムとIWGPタッグ王座を保持。5日両国大会でジェフ・コブ、カラム・ニューマンと初防衛戦を控えている。
しかしその裏では複雑な状況が発生している。関係者の話を総合すると、1月から始まった契約更改をこれまで3度保留。2月1日以降、事実上フリーとして出場を続けるまま、ついに4月を迎えてしまったという。
本紙の取材に対し内藤は事実を認めた上で、昨年の契約更改時から選手の試合出場数の格差に関する疑問を投げかけていると明かした。内藤自身はフル出場に強いこだわりを持っているが、それはあくまで他選手と同等数の試合が組まれているのが大前提の話だ。
「大事な商品として扱ってもらってるのは分かりますけど、休みがある選手はメンテナンスをしたり、何なら引退後に向けて資格を取ったりもできる。でもずっと出ている選手はそんな時間はないわけで、どんどん体は消耗はしていく。その差が激しすぎると言ったんですけど、基本的に受けいれられることなく今年も同じような疑問があるので保留している感じです」と説明した。
学生時代から熱烈な新日本ファンで、2005年の入門テストでは「新日本プロレスへの思い、新日本プロレスへのこだわりは絶対に誰にも負けません」と自己PRした。そんな内藤だけに、中途半端な気持ちでリングに上がり続けることには強い抵抗がある。「疑問がスッキリしないのに、じゃあまた1年間戦いますって決断には至れないので。あの時と気持ちが違ってきてしまったのかなという感じはしなくもない中で契約するのも…というのも一つの理由なんですかね」と迷える胸中を明かした。
6月には43歳を迎える。両ひざに爆弾を抱え、近年は右目上斜筋麻痺に悩まされるなど満身創痍の中、新日本のリングで身を削ってきた。「仮に辞めてどうするかというのは別に決めてないですけど、若い時は『40歳くらいで引退ですかね』なんて気持ちもあったし、実際に数年前にできたことが今はできない体力的な衰えも感じる部分があるのは事実。残された時間には限りがあることも強く感じるし、変に不満を持って続けるより、自分の思うように動くのもいいかなっていう気持ちはありますね」とあらゆる選択肢を視野に入れているようだ。
もちろん現状では新日本を最優先にしており、近日中に4回目の交渉の場が設けられる見込みだ。「言いたいことを言えているので気持ち的には楽な部分があります。サインするかしないかは決めていないですけど『よし、この1年も新日本のリングで』と思えばサインするし、疑問が残ればサインしないので、その時の気持ちを大事にしたいなと。要するにトランキーロ…あっせんなよということです」と内藤は言い残して取材を終えた。日本プロレス界一の人気を誇る制御不能男の今後から、目が離せなくなりそうだ。












