競泳女子で2021年東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依さんが〝指導〟に込める思いを明かした。

 24年秋に現役を引退した大橋さんは、後進の育成とともに、競技の普及活動にも尽力している。31日に都内で行われた「セイコーわくわくスポーツ教室 水泳編」では講師として約20人の小学生に一流の技を伝授。「水泳を長く続けてもらいたい、そのために水泳の楽しさを伝えていきたい。陸とは違う感覚がプールでは味わえるということを感じてもらって『もっと泳ぎたいな』とか『もっと上手になりたいな』と思ってもらえるようなことをやっていくことが一番自分にとっては大事なことだと思っている」と振り返った。

 その一方で全国の公立中学校では、水泳の実技授業を廃止する動きが進んでいる。学習指導要領上では中学2年生まで必修だが、施設の老朽化やリスクヘッジの観点が主な要因だという。ただ、水泳を行うことのメリットもある。大橋さんは「水難事故に遭わないために、水難事故で命を落とさないために、水泳を習う、水泳の授業をすることはすごく大事だと思う」と率直な思いを語った。

 だからこそ、水泳教室にも大きな意義がある。「速く泳げるということだけじゃなくて、水に浮くことができる、水の中で落ち着いて対応できるなど、そういうことも水泳教室だったりを通して伝えていけたら」と大橋さん。今後もさまざまな観点から水泳の良さを伝えていく。