第97回選抜高校野球大会は30日、甲子園球場で決勝が行われ、6年ぶり17度目出場の横浜(神奈川)が2年ぶり16度目出場の智弁和歌山に11―4で大勝し、19年ぶり4度目のセンバツ制覇を果たした。昨秋の公式戦から負けなしの20連勝で頂点に立ち、明治神宮大会に続き、史上初となる2度目の「秋春連覇」を達成した。
ところが、試合後のミーティングで村田浩明監督(38)はナインをすぐに引き締めた。優勝が決まった瞬間に頭に浮かんだことを問われると、まさかの苦言が飛び出した。
「奥村頼人(3年)がもう少ししっかり投球して締めてほしかった。最後にマウンドに上げると言っていたけど、それでは奥村の成長はなくなってしまうと思った。『夏にあそこの場面で最後に誰にもマウンドを譲らない投手になれ!』と伝えた。優勝はうれしいけど、それが素直に喜べなかった」と打ち明けた。
6回二死三塁で左翼から3番手で登板したエース左腕・奥村頼がピリッとせず、8回一死三塁のピンチを招いたところで降板。結局、4安打2失点で、山脇(3年)にリリーフを仰いだため優勝投手になれなかった。
奥村頼は「チームとしてはうれしいですけど、個人としては納得できる大会ではなかった。チームに迷惑をかけてばかりだった。投球であまり貢献できず、もっと練習しないと夏は優勝できない」と、センバツ優勝直後とは思えない深刻な表情で唇をかんだ。
19年ぶりに紫紺の大優勝旗をつかみながらも村田監督は「まだまだこれで終わりじゃない。次は春の県大会が待っている。そして春の関東大会もあるし、夏の大会へ向けていい準備をしていく。1大会ごとに優勝という〝契約〟をもらえるように僕は最善の努力をしていく」と、松坂大輔らを擁した1998年以来となる甲子園春夏連覇へ向け、勝って兜の緒を締めていた。













