新日本プロレスの「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」を率いるEVILが、まさかの改心宣言だ。4月5日両国大会でのIWGP・GLOBALヘビー級王者・辻陽太(31)との王座戦に向けクリーンファイトを予告。それどころか今後一切の乱入・介入を行わない方針を示した。一体何があったというのか――。
うららかな春の昼下がり、けたたましく鳴った記者のスマホには「EVIL」の邪悪な4文字が…。ところが何やらこの日はトーンが違う。「大事な話だ。俺たちH.O.Tは今後一切、試合と関係ないメンバーの介入をやめる」と、神妙な声で代名詞のダーティーファイトの封印を明言した。
これまでEVILの実力を高く評価してきた王者の辻は挑戦受諾に際し「H.O.Tにこのベルトに挑戦する価値はない。でもEVILという一人のレスラーに、このベルトに挑戦する価値はある。エブリシング! なEVILでかかって来い」と発言。H.O.T結成前のファイトスタイルを要求していた。これにEVILは「アイツがそういうなら、お望み通りサシで戦おうと思っている。俺たちは正々堂々戦うし、1対1でベルトを取ってやる」と意外にも素直に応じる姿勢を見せた。
唐突な変節には背景がある。現在新日本マットでは本隊が戦力を拡大中。CHAOSとG.B.Hが本格合流し、Just 4 Guys(J4G)との共闘も決定した。棚橋弘至はH.O.Tの反則、介入によるファン離れを防ぐことを本隊強化の旗印にしている。
これを受けEVILは「俺たちのせいで新日本のレスラーが思想を捨ててまでユニットを合流させ、リング上から主義主張がなくなっていっている。このクソ会社がさらにクソ会社になっていくのは見ていられない」と責任を痛感。「棚橋は取って付けたような理由でユニットを吸収合併し、CHAOSのような歴史あるチームも滅ぼしてしまった。なぜあんな暴走を…。CHAOSもJ4Gも本当にそれでいいのか? 俺たちが介入をやめさえすれば…」と時折声を詰まらせながら、決断の真意を明かした。
「辻の言葉で目が覚めた部分もある。見つめ直すキッカケをくれた恩返しじゃないが、俺が応えられる範囲で応えたい。よく覚えとけ」とまるでつき物が落ちたような発言を連発し通話を終えたEVIL。悪の限りを尽くしてきたH.O.Tが心を入れ替えることによって、ついに新日本マットに平和が訪れることとなった。












