獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回はデビッド・フィンレーの初優勝で幕を閉じた「NEW JAPAN CUP(NJC)」を総括する。4月5日両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王者・後藤洋央紀に挑戦するフィンレーの強さの秘訣とは――。さらに丸刈り姿で再起し準優勝に終わった海野翔太には緊急助言を送った。
【ライガーが語る獣神激論(43)】NJCはデビッド・フィンレー選手が初優勝を飾りましたね。これまでベルトも戴冠してたけど、この優勝は彼の時代の到来を告げているのかなと思いますね。
フィンレーは今でこそああやってるけど、やっぱり練習熱心。2015年に新日本道場に入門したのはお父さん(デイブ・フィンレー)からアドバイスがあったんだと思うけど、この世界は練習をする人間、先輩の意見を素直に聞く人間はやっぱり伸びる。外国人が異文化の中で頭角を現していけたのは彼の評価できるところだと思いますよ。
ジェイ(ホワイト)やジュース(ロビンソン)の陰に隠れる部分もあったのかなと思うけど、彼はコツコツとキャリアを積み重ねていった。ウサギとカメというかね。その素質が花開いたのがバレットクラブという悪の道というのも…お父さんも「恐怖の大王」とまで呼ばれた怖いレスラーだったからね。血筋も関係しているのかもしれない。
4月5日両国大会ではそのフィンレーがIWGP世界ヘビー級王者の後藤選手に挑戦する。いやあ、僕は2人とも昔からよく知ってるから…どっちにも勝ってほしい気持ちがある。後藤選手だって何年もかけてやっとIWGPを取ったわけだしね。ただ総合的に見たら、やっぱり後藤選手がキャリアも含めて半歩くらいリードしてるかなという印象があるかな。
それから今大会では、準優勝に終わった海野翔太選手も大きな注目を集めました。丸刈りになって出てきた時は「おおっ!」と思ったんだけど…いろいろ迷いがあるんじゃないのかな? 彼の中で。どう花を開かせればいいのか、悩み過ぎているように見えるんだよね。
アントニオ猪木さんが言ってたじゃない。「迷わず行けよ、行けば分かるさ」と。彼のこれまでの発信を見ていても、悩んでますというのが伝わってきちゃう。これは海野選手に限らず若い選手みんなに言えるんだけど、ちゃんと練習やってるんだし素質もあるし体もあるんだから、あとは野となれ山となれで、好きなプロレスを好きなようにやればいいんじゃないの? ファンの反応やネットの意見にいちいち振り回されたら身がもたないし「黙って俺の試合見とけ」くらいでいいと思うんだ。「我が成す事は我のみぞ知る」って言うじゃん。
それだけに両国での海野選手と棚橋(弘至)選手のシングルマッチは注目だよね。棚橋選手だって内藤(哲也)選手だって、かつてはブーイングを浴びていたのに、己を貫いて大声援に変えた。そういういい例がいっぱいあるんだから、海野選手もそれを上回るくらいのものを見せてほしい。僕は若い世代のみんなに期待しているから、彼らには腹をくくって覚悟を決めて戦う姿を見せてほしいと思ってます。













