シーズン91敗からの再建は、今のところ着々と進んでいるようだ。西武が18日、広島とのオープン戦(ベルーナ)に6―0で快勝した。オープン戦は、これで5勝3敗2分け。キャンプ中の練習試合6戦も含めれば、対外試合は10勝4敗2分けと大きく勝ちが先行している。

 西口文也監督(52)は「あの形が今の中ではベストかなと。最近、あの形で初回に点数を取るケースが非常に多いんで」。初回に長短3連打から2点を先制した「長谷川、西川、ネビン」の上位打線で開幕を迎える可能性を示唆した。

 昨年は序盤でチャンスメークにこぎ着けても「あと1本」が遠く、タイムリーの出ない〝ガス欠試合〟が続いた。チーム打率2割1分2厘という貧打が致命傷となり、結果的に1得点以下のゲームは63試合。そのうち無得点試合は22戦という、ありさまだった。

 だが、今年のライオンズはここまでの対外試合16戦で無得点は一度もない。1得点のみに終わった試合こそ1戦あるとはいえ、それでも5投手の継投リレーで相手を1安打に封じ込め〝完封勝利〟を挙げている。

 昨季も3点を奪えば、勝率は7割1分2厘まで跳ね上がっていた。ここまでの対外試合で3得点以上をマークしたのは、16試合中12戦。本番前の調整段階とはいえ、3得点以上の試合で「9勝1敗2分け」という好成績を残している裏付けは確かに好材料だ。

 西口監督は「初回に点を取った後に、ここ最近は中盤に点を取れていなかったんですけど、今日は中盤でしっかり取れてよかったです。(6回の西川の適時打は)あそこは一本欲しいところで出してくれたのは大きかった」ともコメント。6回一死満塁の好機で、2番・西川が放った中押し適時打をたたえた。

 4番候補のセデーニョを欠きながらも、初回のチャンスに手堅く適時打で先制。中盤に中押し点、終盤にダメ押し点を奪う「普通の攻撃」ができている現実は昨季、ほとんど見られなかった光景と言える。胸を張れるようなことではないが、これは今年のライオンズの大きな変化と捉えられそうだ。