歴史的最下位から再建中の西武が文字通り〝足元〟を見つめ直している。
昨季は得点力不足を解消できず、シーズン91敗。打力アップはもちろんのこと走塁面の改革も不可欠だ。得点に直結する三塁コーチも務める熊代聖人外野守備・走塁コーチ(35)は、そのキーマンの一人に挙げられる。
11日の阪神とのオープン戦(ベルーナ)では0―0の7回二死一、二塁の場面で、長谷川が放った左前打で二塁走者の仲田に本塁突入を指示。相手の左翼手は定位置よりも前からチャージをかけてきたが、熊代コーチはお構いなしに進塁を指示し、結果的にギャンブルで決勝点をもぎ取った。
この場面について同コーチは「序盤だったらもちろん止めてます。展開的に何か事を起こして試合を動かしたかった。ずっと拮抗した流れがあって、ウチはバントミスがあったりして事が起こせていなかった。事を起こして試合を動かしたかった」と意図を説明。「キャンプの時から一本でセカンドからホームにかえるコース取りというのはやっていた。少し膨らみを抑えて、コンマ何秒でも縮められるような練習を選手が意識高くやってくれていた。それがだいぶ試合の中でもできてきている」と代走・仲田の好走塁をたたえていた。
チームは今季も「打てない」ことを前提としているだけに、いかに1点を取るかが重要だ。その点を首脳陣もキャンプから徹底。熊代コーチは「ベースを踏む位置やコース取りは意識していればできること。今までは意識しているようでなかなかできていなかった」と反省点を洗いだし「そこを鳥越ヘッドが徹底的に『とにかく1点取ればウチの投手陣なら勝てるから。相手より何とか1点多く取るためには、そういうところを突き詰めていくしかない』という話をしていただいた」と明かした。
相手のわずかな隙を見逃さず、一つでも先の塁を陥れる。そうした細かな意識づけこそが12球団ワースト、350得点からの上昇を目指す西武が突破口としたい部分だ。打てなくても、どうすれば得点力を上げられるのか。今後もさまざまなバリエーションを模索していく。












