虎の新4番が開幕を10日前に控え調子を上げてきた。阪神・森下翔太外野手(24)が18日、ヤクルト戦(神宮)で3安打2打点の大暴れ。試合は5―5の引き分けに終わったが、その中で存在感を存分に発揮した。

 2回の第1打席はヤクルトの開幕投手に指名されている奥川から右前打。2点ビハインドの2回二死二塁では適時二塁打を放った。奥川の初球、真ん中外寄りの直球を一振りで打ち返し「インサイドアウトじゃなかったら右中間には飛びづらい。今までやってきたことを、ある程度はできたかと思う」と手応えを示した。

 3点を追う7回一死一、三塁の局面では金久保から2球目のスライダーを中前適時打。その後の木浪の2点適時打で同点のホームを踏んだ。「オープン戦とはいえ、勝つに越したことはない」と、常に勝ちを意識する姿勢で黒星を消した。

 この試合が始まるまではオープン戦の打率が1割3分3厘と数字の上では結果を残せていなかった。だが、15日のカブス戦、16日のドジャース戦では1安打ずつをマーク。そして、この日はオープン戦首位のヤクルト相手に、しっかり固め打ちで上昇気流に乗った。

「メジャーと試合をやってから、自分の中でもある程度、形はできてきた。貴重な経験をしっかり生かさないといけないとは思う。まだ分からないけど(その経験を)自分の中でも落とし込めたらなと思っています」と、何かをつかみつつある。

 昨季はプレミア12で侍ジャパンの4番を張りベストナインを獲得。プロ3年目となる今季、新生藤川阪神の4番に抜擢された若虎が着々とその牙を磨いている。