広島は9日のヤクルトとのオープン戦(マツダ)に0―4で3戦連続となる零封負け。8試合を終えて2勝4敗2分けの10位に低迷し、新井貴浩監督(48)がさらなる一手を検討中だ。
カープの懸案の一つが次代を担う若手野手の育成。春季キャンプでは朝から晩までバットを振り込ませてオープン戦の〝アピールタイム〟を迎えたが、総じて思うような結果が得られていないのが実情だ。
しかもこの日まで30イニング連続で無得点…。新井監督は「オープン戦なので特に気にしてはいない」と気丈に振る舞ったが、試合後には新戦力として期待したドラフト4位・渡辺悠斗内野手(22=富士大)と内田、佐藤啓の野手3人の二軍調整を明らかにした。
だが、この3人が一軍に再昇格したとしても「はい、終わり」とならないのが新井流だ。若手にとって試練のよりハードな「鍛えて育てる」路線を継続していくという。それは1日で一軍とファームの試合を掛け持ちする「親子ゲーム」だ。
開幕後は一軍はナイトゲーム、二軍はデーゲームが中心。朝山打撃コーチは指揮官がルーキーだった頃を例に「発展途上の選手で1週間で12試合やった選手もいる」と明かす。強化指定された若鯉は「1日2試合」が増え、ますます〝野球漬け〟の日々になる可能性があるという。
確かに、現役時代の新井監督は来る日も来る日も練習に明け暮れて名選手に上り詰めた。一方、当時と現在では練習法も指導方法も異なってくる。一選手が1週間に12試合もこなすことはあるのか。指揮官に投げかけると、こんな答えが返ってきた。
「あるね。確かに今は(やらせたら)やばい。でも、大切なこと。やっぱり汗をかかないとうまくはならない。寝てても、うまくはならない。それがカープの伝統。やっている最中は本当にきつい。でも、後々振り返ったら『あれがよかった』と思う日が絶対に来る。うちは『やって、やって、やり込んで』。そういう伝統」
自ら経験したプロセスを経験させ、いつの日か主力選手に――。鯉将の決意にブレはない。












