9日のヤクルト戦(マツダ)で広島・新井貴浩監督(48)が選手に対し〝懲罰交代〟に踏み切った。伏線は、初回の立ちあがりだ。

 燕の1番・塩見の右翼線付近への飛球を、この日「5番・右翼」に抜擢された4年目の田村俊介外野手(21)が落球。幸いファウルゾーンでのプレーと判定され広島の先発・玉村が無死から走者を背負う展開とはならずも記録上でも「失策」となった。このプレーに新井監督は打での「結果」で取り返すことを求め、そうならない限り、第1打席で交代させる決断を決めていた。

 迎えた2回無死一塁での田村の第1打席は、強烈な当たりも一直併殺。これを見届けると、指揮官は3回から田村に代え右翼に二俣をコールした。一連の経緯に新井監督は「よーいドンであんなプレーされたら、投手はたまらないでしょ。ましてや玉村は立ち上がりが得意ではない」と切り出し「そこ(田村の1打席目)で打ったらそのまま出そうと思っていた」と結果的に「凡退」となったことで決断したことを説明した。

 普段は温厚で常に選手ファーストに振る舞うことが定番の新井監督。珍しく〝厳しさ〟を見せたシーンとなったが「厳しい?愛情ですよ」と、アピールの〝機会〟すらも奪われた田村の今後の奮起を促していた。